昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

誰にでもいい顔をする人を歌っている?郷ひろみさん「How many いい顔」

 

またしても郷ひろみさんの歌(笑)

 

今回紹介する昭和の歌はまたしても

郷ひろみさんです(笑)

曲は「How many いい顔」(1980年)です

 

 

この曲は阿木燿子さんの歌詞の

言葉遣いがすごいのですよ!

 

あれこれ書く前に

早速歌詞を見てみましょうか

 

歌詞を見てみる

 

ジゴロを気取った くわえ煙草を

真っ赤な爪が 奪ってゆくよ

ちいさな背中の 形通りに

朝日が透けて 産ぶ毛が光る

どうやら今では上手の上手

年ははたち でも誰より長く生きているわ

 

処女と少女と娼婦に淑女

How many いい顔

今日は どの顔で 誘うのかい

ウーン 君には まったく

ウーン 君って まったく

 

ふたりのゲームは 遊びを越えて

ジョークと本気 スレスレの線

たくらむ時には よく気があって

退屈よりは 危険を選ぶ

可愛い顔して 上手の上手

あなたが好き でもむこうの彼も素敵だわ

 

処女と少女と娼婦に淑女

How many いい顔

明日は どの顔で 笑うのかい

ウーン 君には本当に

ウーン 君って本当に

 

’(以下略)

 

阿木燿子さんの作詞センスが冴えわたっている!

 

この曲はもう何といっても

阿木燿子さんの歌詞のすごさ!

まずはそれですよ!

 

サビの部分

処女と少女と娼婦に淑女~♪

この言葉の並べ方の上手さと言ったら!

 

「しょ」という音を並べて韻を踏んで

また語尾で「じょ」という音を並べて

しかもこれらの言葉はすべて女性を表すもので

よくワンフレーズで使って収めたなぁ

何ていうセンスをしているんだ!

すごいなぁと聴く側としては舌を巻くしかありません

 

このサビの部分のインパクトが

あまりにすごいです!

 

山口百恵さんの「これっきり」ですとか

バカにしないでよ~♪」もすごいですが

共通するのはサビの最初に

インパクトのあるフレーズも

持ってきていること

これで聴く側はそのインパクトの強さに

否が応でも引きつけられて

耳に残ってしまいます

 

サビの最初のフレーズで聴く人の

心をグッと鷲掴みにするこのセンスこそ

阿木さんがヒットメーカーになった

所以かなぁと思います

 

だれにでもいい顔をする人を歌っている?

 

内容面では男性から見て

さまざまな顔を持つ女性に

君ってまったく」と呆れている

そのような歌ですがこれは表向きで

本当は男女問わずだれにでもいい顔をする

そのような人のことを歌っているのかな?

という気がします

 

おそらくどなたにも周囲には

そのような人がいるかと思います

八方美人といいますか

 

私はそのような人はあまり

信用できないなぁと思ってしまって

ちょっと親しくなりづらいタイプなのですが

会社などではそのような人の方が

ウケがよくて出世する傾向はありませんか?

 

あのマツコさんも同じようなことを

最近仰られたようで…

 

hochi.news

 

マツコさん、指摘がするどいですね…

さすがです

 

そういう方は会社内では有能な人材

なのかもしれませんが

私はそういう器用なことができない

タイプの人の方に好感が持てますね

 

4月から新入社員になられる方も

入社したら実感されることだと思います

 

ってこのようなことを若い方に言うと

「ソフト老害」に当たるのでしょうか…?

 

www.fnn.jp

 

上の記事にあるような内容を気にしていたら

もう職場では何も話せなくなってしまいます

「何も言えねぇ」というやつでしょうか

それとも表題の歌のように

今日はどの顔で」行くかを気にしながら

生きるべきなのでしょうか?

 

そんなに若い方に気を使ったり

迎合しなくてはいけないのでしょうか?

昨今報道されている「マルハラ」や

「おじさん構文」「おばさん構文」ですとか…

 

このようなメディアの報道姿勢には

疑問を感じざるを得ません

 

私は器用に立ち回れる

人間ではありませんので

ありのままの自分で勝負します!

 

しかしまだ30代で「老害」と

言われることには違和感しかありません

 

50代の方から「まだ若い」と怒られます!

 

また50代でも80代の人からは

「まだ若い!」って怒られます(笑)

 

「若い」っていったい何なんでしょう?

 

それこそもう「やってられないわ~♪

(作詞・阿木燿子さん、歌・山口百恵さん

「絶体絶命」より)という感じです

 

楽曲を聴いてみる

 

それでは楽曲を聴いてみましょう

作曲は網倉一也さんです

 


www.youtube.com

 

イントロで駆け巡るエレキのサウンド

いいですがやはりサビのインパクトは

強いですねぇ…

 

でも軽快でキャッチーなメロディに

乗っているからこそインパクト大の

サビのフレーズも生かされていると思います

 

謡曲は作詞家と作曲家の

共同作業で成り立っているなぁと感じます

 

歌詞と楽曲の両方の完成度によって

ヒットしたり名曲になるかが決まるのだと思います

 

なので網倉さんの作られた楽曲も

よかったと言えると思います

 

しかしそれにしても

阿木燿子さん、あなたの才能ってまったく…

 

いつまでも若々しくてパワフルで元気で

かつ年相応に渋くてカッコいい郷さんも

あなたってまったく…

 

と思わずにはいられません(笑)