- 山口百恵さん引退コンサートから43年!
- 「秋桜」とはどんな歌?
- ラストコンサートでは百恵さん自身の歌に聴こえる!
- この曲のインスピレーションは小津安二郎監督の映画?
- さださんは「東京物語」という曲も作っている
山口百恵さん引退コンサートから43年!
去る10月5日に山口百恵さんの
引退コンサートから43年の歳月が経ちました
私は当時は影も形もなかった人間なので
あれからもうそんなに経つのかぁという
感慨に浸れないのが何とも悔しくて
堪りません(笑)
その時代を生きて百恵さんに熱狂したかったです
しかしそんな私ですらあのコンサートを映像で見て
最後に百恵さんと一緒に泣いてしまいました(泣)
そんなコンサートでとりわけ印象に残り
私のなかでハイライト曲となったのが
秋ソングの定番「秋桜」です
「秋桜」とはどんな歌?
「秋桜」は1977年に発売されたシングル曲で
作詞作曲はフォークシンガーの
さだまさしさん
B面の「最後の頁」もさださんが手掛け
レコードに印刷された歌詞が
さださんによる自筆で
これが何とも言えないいい味わいがあって
レコードはアイテムとしても楽しめます
それでは歌詞を改めて見てみましょう
淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜まりに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話繰りかえす
独り言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと笑った
あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでいます
明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし元気でと
何度も何度も繰り返す母
ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの子どもで
いさせてください
ラストコンサートでは百恵さん自身の歌に聴こえる!
なぜラストコンサートで
私がとりわけ印象に残ったかといいますと
明日嫁ぐという歌詞の主人公の女性と
もうすぐ友和さんのお嫁さんになる
百恵さんが重なってきたからです
あぁもうすぐ友和さんのところに行くんだなぁ…
何だかこの日のために用意され
百恵さんのために作られた歌みたいだなぁと
私はしみじみと聴き入ってしまったのです
偶然とはいえ出来過ぎなワンシーンだなと
そんなことを思いました
ピアノの伴奏を基調として
そこにギターが絡むアレンジがいいですし
そのピアノが奏でる旋律も
歌メロも何とも心に沁みわたる
いい曲ですよね~
歌詞も明日嫁ぐことになって
母がここまで育ててきた大事な娘が
いなくなってしまうことで
嬉しい反面寂しい気持ちもあって
娘の方もここまで育ててくれた母に
感謝の気持ちはあるけれど
新しい生活に飛び込むことに
少し心配な気持ちがあって
もう少し家にいたいなぁなんて
名残惜しくも思ってしまう…
寂寥感が胸にこみ上げてくる世界ですね…
あれ?この感覚どこかで感じたような…
あっ、小津安二郎監督の映画だ!
(次はちょっと百恵さんから話が離れます)
この曲のインスピレーションは小津安二郎監督の映画?
古い映画のファンの方であれば
説明不要でしょうが
世界的に有名な映画監督である
小津安二郎監督は戦後に
娘が嫁に行くというストーリーの作品を
手を変え品を変えさまざまな角度から
見つめた作品を多く作りました
この小津監督の映画が好きなのです!
『小津安二郎 新発見』という本に
さださんは文章を寄せています
以下に一部を引用します
試行錯誤などというと偉そうだが
何かを作り出そうとする人間は
迷い乍ら常に自分自身と対峙し
また対話をするものらしい
そうして時折「迷いのゆき止まり」へ
つきあたると何故か自分の「源」を
探す性質があるようだ
(中略)
おそらくそんなときに出会った「小津」が
たまらないくらい良い
(中略)
それは僕にとって大切な「まなざし」を
教えてくれている
(中略)
小津安二郎を必要としているのは
現代かもしれない
小津安二郎は、少し早すぎた神であった
(松竹編『小津安二郎 新発見』より引用)
神だなんて、そこまで仰るとは
さださんは相当小津映画がお好きのようですね
さださんは「東京物語」という曲も作っている
さだまさしさんは小津監督の代表作である
「東京物語」と同じタイトルの歌も作っており
小津監督の映画音楽のCDに収録されているようです
それがこちらの曲です
ここまで知るともうすぐ嫁ぐ娘と母の
心情を歌った「秋桜」は小津監督の映画が
インスピレーションになったのかな?
という疑問がどうしても生じてきてしまいます
しかし今回調べても「秋桜」が
小津監督の映画から影響されたということは
残念ながらわかりませんでした
でもその方がいいのかも知れません
さださんがもし本当に小津映画の影響から
「秋桜」を書いたと発言したら
聴く側の人はどうしても「秋桜」と
小津映画を重ね合わせてしまいます
そうではなくあくまでも
百恵さんのために書いた楽曲として聴くと
百恵さんと歌の主人公が重なる
その方がずっとドラマティックになる気がします
深追いはしないでおきます
結論、ラストコンサートの「秋桜」は
堪らなくいいですよね!
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