昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

猛暑・酷暑の時代にこそ聴きたい!坂本冬美さん「火の国の女」

 

地球「沸騰化」時代到来!日本はもはや火の国?

 

さて今回は歌を紹介します

個人的に猛暑・酷暑の気候のときに

無性に聴きたくなる曲です

坂本冬美さんの「火の国の女」(1991年)です

またしても敬遠される演歌(笑)

 

それはさておき

同年発売のアルバム「火の国の女」や

各種ベストアルバムにも収録され

レコード大賞で最優秀歌唱賞

紅白歌合戦でも歌われました

 

(アルバム「火の国の女」。「また君に恋してる」あたりから

冬美さんを知った方は「若いっ!」と思うでしょうか(笑))


さて話題は変わりますが

今年の夏の暑さは異常ですね!

国連の事務総長がもはや温暖化ではなく

「地球の沸騰化の時代が来た」とまで

発言したほどの暑さ!

 

そしてこの暑さが将来的には

次第に当たり前となっていくかと思うと

恐ろしいです…

 

www.asahi.com

尊い命も失われてしまいましたよね

 

www3.nhk.or.jp

 

毎年の甲子園も心配になります

選手はもちろんですが観客席の

応援団やブラスバンドの方たちに

悲劇が起こらないことを願っています

 

定番の夏歌は真夏には爽やかすぎる

 

かつては夏と言えばサザンやTUBE!

なんて言われていた時代もあり

最近ではシティポップだ!

と言われている感じがしますが

それら定番の夏歌はもはや爽やかすぎて

日本の真夏にはしっくり来ないなぁと

個人的には思っていまして

私は4月から5月くらいに聴くのが好きです

 

発売当初は真夏にピッタリだったのでしょうけど

いまの真夏には爽やかさが微塵も感じられませんから(笑)

 

でも暑いからこそ爽やかな曲を聴いて

少しでも涼しい気持ちになりたい!

という方ももちろんいらっしゃるでしょう

 

私も気分によっては爽やかな夏歌を

聴いたりします

 

歌詞を見てみる

 

さて「火の国の女」とは

どのような内容の歌なのか

歌詞を見てみましょう

 

作詞はたかたかしさん

作曲は冬美さんの師匠

猪俣公章さんです

 

肥後は火の国よ 恋の国

燃える中岳(なかだけ)よ 胸こがす

一つしかないこの命

 

くれというなら くれてやる

熱か 熱か

こころもからだも 熱か

惚れた女(おなご)を抱きたけりゃ

火傷かくごで 抱かんとね

抱かんとね

 

(以下略)

 

実はご当地恋愛ソング(夏は関係ありません笑)

 

1番だけ歌詞を紹介しましたが

実は夏はまったく関係ないのです(笑)

古代に肥後国という地域があり

現在の熊本県あたりで「火の国」と

呼ばれていました

 

「火の国」と呼ばれた要因は諸説あるようですが

阿蘇山という火山に由来するという説もあります

 

kumaque.com

 

なので実際のところは夏は一切関係ない

演歌の定番であるご当地ソング

恋愛と歴史の要素を含んだ歌なのです

 

この歌を聴いていると日本の夏が「火の国」に思えてくる

 

私だけかもしれませんが

この歌を聴いていると

日本の夏はもはや「火の国」に思えてくるのです

 

国連の事務総長が「沸騰化時代」と発言したように

沸騰してしまうほど炎で燃え滾っているようで

火傷してしまうのでは?

焼け焦げてしまうのでは?

と思えるほどの暑さを感じます

 

特にサビの部分で冬美さんが

熱か 熱か

こころもからだも 熱か~♪」と歌うのを聴くと

本当に心も身体も暑くて堪らなくて

いまの気候にピッタリくるなぁと

個人的には感じます(笑)

 

かつては冬実さんのいちばんのお気に入りだった!

 

冬実さんはこの歌を

ブッダのように私は死んだ」(2020年)が

発売されるまではいちばんのお気に入りだったそうです

 

理由は「無法松の一生」をモチーフにした

「あばれ太鼓」(1987年)でデビューしてから

ずっと男歌を歌ってきた冬実さんが

憧れていた初めての女歌だったからなのだとか

 

坂本冬美著「坂本冬美のモゴモゴモゴ」を参照)

 

そりゃあそうですよね

女性として生まれた女性演歌歌手ですから

女性の心情を歌った歌が歌いたいですよね

 

そうして出来上がった曲は

柔らかな歌い方から冬実さんらしい

力強いこぶしも入った

表情豊かな歌となりました

 

レコ大で歌唱賞を受賞したのも頷けますね

冬実さんの歌唱力や表現力はやはりすごいです

 

ではその冬美さんの歌唱がすばらしい

楽曲を聴いていただきましょう

 


www.youtube.com

 

「火の国」と言えそうな現在の真夏は

早く終わって欲しいですね

 

冷房がなくても過ごせて

熱中症」という言葉すらなかった

昭和の時代にやはり憧れてしまいます(笑)

 

 

 

火の国の女

火の国の女

  • アーティスト:坂本冬美
  • EMIミュージック・ジャパン
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