昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

若者に風呂なし物件が人気?四畳半フォークの時代に戻る?

 

風呂なし物件人気!まるで四畳半フォークの時代?

 

もう3月も終わりが見えてきて

新生活を迎えるにあたって

新居に引っ越しをされた方もいるでしょう

 

新居といえば今年

最近若い人の間で風呂なしの物件が

人気を集めているという報道がありました

 

news.tv-asahi.co.jp

 

人気の要因は家賃の安さや都心という

アクセスの良さ、水道高熱費が節約できる

趣味に使えるお金ができる

ということなのだそう

 

確かに東京近郊から何時間もかけて

満員電車に揺られて

通勤・通学するよりも

近いのは魅力的ですよね

 

これはまるで昭和の四畳半フォークみたい!

四畳半フォークがまた流行る?

だなんて報道に触れてそう思いました

 

ということで今回は1970年代に流行った

四畳半フォークについて

書いてみようと思います

 

四畳半フォークって何?

 

四畳半フォークとは吉田拓郎さんや

かぐや姫に代表されるような

ちょっと薄汚い恰好でギターを奏で

四畳半の貧しい暮らしが滲み出ている

そんな内容の歌を歌うフォークシンガー

またはフォークグループです

 

かぐや姫のベスト盤です)

 

(四畳半フォークと言われる「旅の宿」

が収録された吉田拓郎さんのアルバム「元気です。」)

 

近年流行りのシティ・ポップ

お洒落な世界とは対極をなすような

言い方はよくないですが

まぁ貧乏くさい歌という感じです

 

先日BSの音楽番組で

フォークのことを取り上げている

番組を見たのですが

そこで出演されていたTHE ALFEE

坂崎幸之助さんがゲストの中尾ミエさんに

四畳半フォークを当時どのように

ご覧になっていましたか?」と聞くと

中尾さんは「私たち(伊東ゆかりさんや

園まりさんのことかな?)は

キレイにドレスアップしてステージに

出ているのにあんな薄汚い恰好で

もうちょっとちゃんとしたらどうなの?

と思って見ていたと仰っていました(笑)

 

でもまぁ中尾ミエさんらの

スパーク三人娘の方たちと

四畳半フォークでは音楽性が

まるで違いますからねぇ…

 

それに中尾さんは吉田拓郎さんの

青春時代のアイドル的存在でして

ファンレターを書くほどまでに

憧れを抱いていたというそんな方ですからね

 

そんな女性歌手がキレイな格好をしなくては

憧れの存在になれませんよね(笑)

 

それはともかく格差社会の現代では

シティ・ポップのような

お洒落な暮らしを謳歌している層と

四畳半フォークのような

貧しい暮らしをせざるを得ない

薄給で働く人たちに二極化していて

その生活が苦しい方々には

四畳半フォークの世界が

ひょっとしたら響くかな?

という感じがしますがどうでしょうね

 

四畳半フォークの例(かぐや姫の楽曲)

 

では実際の四畳半フォークの例を

見てみましょう(一部ですが)

まずは有名なかぐや姫の「神田川

(1973年)

 

貴方はもう忘れたかしら

赤い手拭いマフラーにして

二人で行った横町の風呂屋

 

あまりにも有名な歌い出しですが

出ましたね!横町の風呂屋

まさに風呂なし物件ですよ!

 

続いて同じくかぐや姫

赤ちょうちん」(1974年)

 

あのころふたりのアパートは

裸電球まぶしくて

貨物列車が通ると揺れた

ふたりに似合いの部屋でした

 

覚えてますか寒い夜

赤ちょうちんに誘われて

おでんをたくさん買いました

月に一度の贅沢だけど

お酒もちょっぴり飲んだわね

 

貨物列車が通ると揺れるとは

ボロアパートなのでしょうね

 

そして月に一度の贅沢が何とおでん!

 

貧しい生活感が滲み出ていて

でも暗さや悲壮感はなく

貧しいならではの生活に

ささやかな幸せを見出している

そんな感じがします

 

動画を見てみる

ではかぐや姫のステージを見てみましょうか

 


www.youtube.com

 

かぐや姫はこのような格好で

ステージに立っていたのです

 

髪の毛はキレイに整えていないですし

ステージ衣装はそのままという感じ(笑)

衣装代安くて済んだでしょうね

 

でも四畳半フォークは

このような格好でなきゃ

歌の世界観が出ないと思います

等身大の自分たちや

歌詞の世界観を表現するには

これしかないでしょう

 

また当時の時代背景も影響していたようです

 

南こうせつさん曰く

当時はヒッピーがカッコいいという時代で

ステージで歌っている客席の人が

同じ格好をして同じ立場で音楽を奏でる

それがフォークでありロックなんだ

というのがその時代のスタイルだったのだそうです

南こうせつ著『いつも歌があった』を参照)

 

四畳半フォークの時代と現代の違い

 

同じ貧しくも慎ましい暮らしでも

四畳半フォークの時代と現代とでは

大きく異なる点があります

それは恋人の存在です

 

先ほど紹介した歌詞にも出ていましたが

貧しい恋人同士が狭いアパートで

身を寄せ合って暮らしていますよね

 

ところが現代の若者は一人暮らしです

 

この違いはまず恋人と出会う機会が

給料の安い非正規雇用の若者には

なかなかないからでしょう

 

職場によっては恋愛禁止だったり

ハラスメントに厳しかったり

男性が女性に声を掛けにくくなりました

 

それから結婚相談所や

マッチングアプリではお金がかかり

また非正規では登録できないでしょう

 

また男女ともに恋人への条件が

あまりにも高くなっていることも

要因としてあるでしょう

 

男性は女性の年齢

女性は男性の仕事内容や年収

こうした条件がお互いに厳しくて

男性の場合は非正規・低年収だと

女性からアウトオブ眼中(死語?)と

みなされてしまいます

 

貧しくても身を寄せ合うことはできないか?

 

私などは現代でも貧しい男女が

身を寄せ合って暮らせないものか

とこの頃よく考えます

 

恋人同士であれば家賃は半分で済み

結婚まで至れば老いたときにも

互いに支え合うことができます

 

若いうちは特に病気もなく健康で

一人でやっていけると思いますが

高齢者になれば身体も弱り

どのような病気になるかわかりません

 

そんなときにパートナーがいれば

心強い存在となって

心の支えになると思うのです

 

このような私の考えは

綺麗事で理想論といいますか

現実味がないでしょうか

 

やはり時代が変わりすぎてしまって

相手に求める条件や

ハラスメントなどの壁は

あまりにも厚いのでしょうかねぇ

 

また今年はネット上で

「デート代は男が奢るべきか否か」

という論争が起こり

何だか男女が敵対しているような

そんな印象すら受けました

 

歩み寄るなどということは無理なのでしょうか

 

life.mattoco.jp

上の記事の内容を参考に

お一人様の老後を過ごすより

ほかないのでしょうかねぇ…

 

 

 

 

 

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