- 舟木一夫さん「高校三年生」
- 歌詞を見てみる
- 歌詞の内容に憧れてしまう!
- いい思い出だけ歌っていないのがいい!
- 単なる学園ソングではない重要な曲!
- いまや「舟木一夫」という歌い手を離れた
- 当時を知らない私が感じること
舟木一夫さん「高校三年生」
3月といえば卒業シーズン
卒業ソングの話題が出たりしますよね
私がいちばん好きなのは
舟木一夫さんの「高校三年生」(1963年)です
舟木さんのデビュー曲にして
代表曲にしてスタンダードナンバーですね!
私がこの曲が好きで
カラオケの十八番という話を
職場でしたときに
「随分古い曲まで聴くんですね…」
と言われたことがあるので
この曲は団塊の世代の
思い出の曲なのでしょうか
またこの曲は卒業ソングとして
メディアなどで取り上げられることがなく
卒業ソングとして見られていないのか
それとも「古すぎる」と思われて
敬遠されているのでしょうか
それはともかく
私が「高校三年生」を好きなのは
歌詞の世界観ですね
クラスメイトの一体感が感じられて
憧れを感じてしまうのです
私の高校生活はこの歌の世界とは真逆の
クラス内のスクールカーストのせいで
クラスがバラバラな
なんともつまらない
高校生活を送ったからです
歌詞を見てみる
それでは「高校三年生」の
歌詞を見てみましょう
作詞は丘灯至夫(おかとしお)さんです
赤い夕日が校舎を染めて
ニレの木陰に弾む声
ああ 高校三年生
ぼくら離れ離れになろうとも
クラス仲間はいつまでも
泣いた日もある
怨んだことも思い出すだろ
なつかしく
ああ 高校三年生
ぼくらフォークダンスの手をとれば
甘く匂うよ黒髪が
残り少ない日数を胸に
夢がはばたく遠い空
ああ 高校三年生
ぼくら道はそれぞれ離れても
越えて歌おうこの歌を
歌詞の内容に憧れてしまう!
いやぁいい青春ソングですね~
この歌詞の世界観
希望に満ち溢れたところなどが
堪らなく好きです
特に好きなのは
ぼくら離れ離れになろうとも
クラス仲間はいつまでも
ぼくら道はそれぞれ離れても
越えて歌おうこの歌を
この部分ですね
私が経験したスクールカーストの
バラバラな世界は微塵もなく
クラスの一体感が感じられるのが
何ともいいですね
以前両親に尋ねたことがありますが
両親の学校時代には
スクールカーストなどという
階級は学校になかったと
宣っておりました
羨ましすぎます!
フォークダンスも経験なし!
さらに
ぼくらフォークダンスの手をとれば
甘く匂うよ黒髪が
の部分は男女で手を取り合って
フォークダンスをしていて
女の子の髪の匂いがする
という意味のようです
団塊の世代や両親に聞きましたら
学校時代にフォークダンスをする習慣があって
好きな異性と踊るときが
来るか来ないか、いつ来るのか
ドキドキだったというのです
何とも甘酸っぱい
青春の香りがして
胸がキュンとしてしまいそうです
私の高校時代にフォークダンスは
ありませんでしたが
それでよかったと思います
私はスクールカースト最下層で
女子生徒から「キモイ」だとか
しょっちゅう言われていましたから
フォークダンスでそのような女の子と
踊るとなったら一体
どんなことを言われたか
されたかと思うとゾッとします
私の学校時代は男女ともに
「キモイ」「キショイ」「4ね」
などというキツイ言葉を
平気で簡単に使っていたのですよね
上記のような言葉のなかった
昭和の時代にやはり憧れますね
そういえば
スクールカーストというものを
ご存知ない世代の方もいるかと
思われますので
ちょこっとだけ説明します
容姿やコミュニケーション能力で
クラス内に3つくらいできてしまう
階層、上下関係、身分のようなもので
なぞらえてつけられた名称です
詳しくは以下のサイトなどを
見ていただければと思いますが
年配の方には果たして伝わるのかどうか…
私はもはや若者とは言い難い
年齢に突入してしまい
でもかといってオジサン
というにはまだ早い微妙な年齢ですが
そんな私ですら
ナウなヤング(10~20代)のことが
よくわからなくなっていますので…
(新しい若者言葉や価値観など)
でもこのスクールカーストは
いじめにもつながる場合もあり
中高生や学校現場などにとっては
大きな問題なのです
いい思い出だけ歌っていないのがいい!
話を本題に戻します
歌詞の
泣いた日もある
怨んだことも思い出すだろ
という部分もリアリティが
感じられていいですね
学校生活はいい思い出ばかり
のはずはありません
キレイキレイなだけはない
青春を描いているのがいいですね
単なる学園ソングではない重要な曲!
この舟木一夫さんの「高校三年生」は
単なる卒業、学園ソングではない
日本の音楽史上重要な曲なのです!
なぜ重要なのかというと
また両親から以前聞いた話を
持ち出すことになるのですが
(私は当時を知らないので
当然ですよね笑)
学生服を着て歌う姿が
とてもフレッシュな感じがして
若者文化が花開いた気がする
と宣っておりました
御三家が登場する以前は
(三田明さんを含めると四天王)
三橋美智也さんや春日八郎さん
三波春夫さんといった
大人のスターが活躍していて
そんなときに学生服を着た
舟木さんらの若い御三家が登場したのは
鮮烈だったようで、両親曰く
「学生が歌手をやってもいいんだ!」
と驚いたらしいのです
いまや「舟木一夫」という歌い手を離れた
また「高校三年生」は当時大ヒットして
今でも歌い継がれる歌となり
歌詞の最後の部分
ぼくら道はそれぞれ離れても
越えて歌おうこの歌を
は現実のものとなり
「舟木一夫という歌い手を離れた
みんなの歌になった」と
舟木さんが以前TV番組で語っていました
この舟木さんの発言や
当時の目撃者である両親の
言ったことを聞くにつけ
やはり日本歌謡史上重要な曲ではないか
と思えてくるのです
当時を知らない私が感じること
この記事の最初の方で
この歌の世界観に憧れると
この歌に私が感じる魅力を書きましたが
それ以外にもう一つ
高校時代にイヤな思い出が多く
心に傷も残った私を
この歌は浄化してくれるような
そんな気持ちがしてくるのです
だから私はこの歌を好み
カラオケでよく歌うのです
特にこの卒業シーズンは
リアルタイムで知らない私が書いた
このような記事など
大したことはありませんが
当時を知らない人間ならではの
感じ方や味わい方があるのだと
そういうことが書きたくて
取り上げました
最後に舟木一夫さんの歌唱映像を貼って
終わりにしたいと思います
これは若かりし頃の舟木さんの
紅白歌合戦の映像です!
この学生服を着た若者が歌うのが
当時の日本では新鮮に映ったのですね!