昭和寅次郎の昭和レトロブログ

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山口百恵さんの引退コンサートから44年!一周忌を迎えた谷村新司さん提供曲「一恵」のお話

 

10月5日は山口百恵さん引退コンサートの日!

 

10月5日は山口百恵さんの

引退コンサートが日本武道館

行われた日です

 

1980年だったので

いまから44年前ですね

私はまだ影も形もありませんでした

(悔しい笑)

 

数年前にNHKで放送され

大きな反響を呼んだことも

記憶に新しいコンサートですよね

 

10月8日は谷村新司さんの命日

 

そして10月8日はアリスのメンバーで

ソロ歌手としても活躍された

谷村新司さんの命日です

 

昨年のショッキングな訃報でしたよね

もう1年経つのですね(時の流れは早い!)

ちなみに昨年はこんな記事を書きました

 

shouwatorajirou.com

 

というわけで今回は

谷村さんが百恵さんに楽曲提供を

したなかでラストコンサートでも

披露された曲のなかから

一恵」(1980年)を紹介します

 

 

作詞は百恵さん自身が

「横須賀恵」名義で書きました

 

歌詞を見てみる

 

一期一会…いくつかの出逢いの中で

それぞれに心を知りました

 

「貴女は夢だ」と人は言う

何故 何故夢なのかとふと思う

 

そんな想いは幼い頃の

雨に降られた 秋祭り

ガラス越しの 雨だれに

ため息ひとつ瞳をふせた

あの日の私想わせる Wow

 

現の心届かぬままの

不知火のような不思議さを

背おいきれずに 呟いた

 

私は女…

 

一期一会…あなたとの出逢いの中で

私は自分を知りました

 

私の胸によせる波は

あなたの あなたの心にひいて行く Um…

 

母にもらった名前通りの

多すぎる程の倖せは

やはりどこか寂しくて

秋から冬へ冬から春へ

ひとつの愛を追いかけた Ah

 

現に戻す罪の深さを

知ってか知らずかあなたへの

愛を両手に呟いた

 

私は女…Ah

 

(以下略)

 

タイトルの意味

 

まずはタイトルの「一恵」ですが

この意味は百恵さんから

解説してもらいましょう

 

私の名前は「百」という字に「恵む」

そう書いて「ももえ」と読みます

でもこれ、私が多くの幸せに

恵まれるようにと、そんな気持ちで

付けてくれた名前

 

私はその名前とっても好きです

でも心はたくさんの幸せを望むより

たったひとつその幸せを自分でつかみたい

そんな気持ちで書いた詞です

 

その詩に谷村新司さんが

すばらしい曲をつけてくれました

「一恵」

 

(ラストコンサートのMCから引用)

 

と言って歌い出した曲

タイトルは「いちえ」と読みます

「一期一会」と引っかけています

 

しかしそれにしても

「百恵」というたくさんの幸せに

恵まれるようにとつけられた名前も

好きだけれども、たったひとつの

幸せを自分でつかみたいだなんて

このようなことを多くの人の前で

語れるなんてとても21歳に

思えないですよね(笑)

 

普通の大人でもここまで語れるかどうか…

 

やはり百恵さんはスターですね!

 

歌詞を読み解くキーワードその②「女」

 

私の好きな言葉の中に

「女」という一字があります

 

この文字、なぜ好きなの?って

言われても困るんですけど

そのひとつの字から受ける

「感じ」がとても好きで

いままで何度となく常に女でありたい

そう言い続けてきました

 

(ラストコンサートのMCより引用)

 

常に女でありたい」だなんて

堂々と言える百恵さん

女であることを誇りに思っている百恵さん

カッコよすぎてシビれてしまいます(笑)

 

男であることを誇りに思えない

自分とは大違いです(笑)

 

歌詞を読み解くキーワードその③「一期一会」

 

そのほかに「一期一会」という

言葉があります

 

一生に一度、巡り合えるかどうかわからない

それぐらい不思議な「縁」

それを一期一会と言うんだそうですが

私は人生においての出会い

すべてが一期一会だと思うんです

 

(中略)

 

そんな縁をこれから先

ずっと大事にしていきたいし

新たに訪れる出会いにも

とても期待しているんです

 

 

(ラストコンサートのMCより引用)

 

これもなかなか語れることでは

ないですよね(笑)

 

あとはこのMCの最後の部分

これから先のこと

新たな生活のことを

もう引退コンサートを終える前に

見据えていることも

すごいと思います

これらの言葉に芸能活動への

未練が感じられないと言いますか…

 

この部分を読むと(聞くと)

もう芸能界に戻るつもりは

微塵もなくて新しい生活に

期待に胸を膨らませている

そんな印象さえ受けます

 

それではこの辺で

歌詞を後追いファンが

頑張って読み解いていきます

 

後追いファンが抱いた歌詞の印象

 

歌詞を見て最初に抱く印象は

とてもパーソナルな歌だな

ということですね

 

百恵さんが好きな言葉である

「一期一会」、ひとつひとつの出会いで

自分は形成されたということを

感じ取っていらっしゃるなという

印象を受けますし

自分が「女」であることを

悟っている感じもします

 

しかし少し難しい歌詞ですね…

 

不知火のような不思議さ

という形容も独特で文学的ですし

現に戻す罪の深さ」の

「罪」っていったい何だろう?

といろいろなことを想像します

 

まず「貴女は夢だ」とは

あなたはアイドル歌手ですよ

ということを言われたということかな?

という感じがします

 

アイドル歌手として人気が高まり

それが次第に重くなってきて

背おいきれ」なくなったとか?

アイドル歌手である前に

私はひとりの女よ!とでも言いたげな…

 

現に戻す罪」とはまだたくさんの

ファンの声援があるのに

一般の女性に戻ることを

百恵さんが「罪」と感じているのか?

 

「わがままを許してください」と

謝罪の言葉も残して引退された

百恵さんなら「罪」の意識を感じても

不思議はない?

 

う~ん、難しいですね(笑)

 

しかし21歳にしてこれだけの

文学的な歌詞が書けるとは

すごいとしか言いようがないです

 

楽曲を聴いてみる

 

それではまもなく一周忌を迎える

谷村新司さん作曲の楽曲を聴いてみましょう

 


www.youtube.com

 

ピアノを基調として

ストリングスも多く取り入れた

楽曲になっていて

間奏ではエレキギター

響きますね

 

アコギ中心の「いい日旅立ち」とは

一味も二味も違うドラマチックな

世界観に仕上げましたね

谷村さん、流石に器用な方ですね

 

そして情感たっぷりに歌唱する

百恵さんの声量のすごさに圧倒されます

それに歌声に独特の色気があって…

鳥肌が立ちますね

 

というところでそろそろ

記事を締めたいと思いますが

谷村さんはほかにも

このラストコンサートの1曲目に

披露した「This is my trial」ですとか

隠れた名曲「ラスト・ソング」なども

手掛けているのですが

それらはまた別の機会に

書きたいと考えています

 

谷村さん、名曲をたくさんありがとう!

 

それでは今回はこの辺で