昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

演歌?絶唱系ムード歌謡?内山田洋とクール・ファイブの魅力

 

クールファイブは演歌?ムード歌謡?

 

今回は演歌歌手の前川清さんが

かつて在籍していたグループ

内山田洋とクール・ファイブについてです

 

 

さてこのクール・ファイブなのですが

演歌歌手の前川清さんが

メインボーカルを務めていることもあって

私は長いこと演歌だと思っていました

演歌でグループなんて面白い!斬新!

だなんて思いながら聴いていました

 

前川清さんは演歌歌手となった今でも

クールファイブ時代の歌を

今でも演歌番組などでも歌いますし

過去には「演歌の花道」という

演歌番組に出演されていました

 

ところがネットサーフをしていると

「ムード歌謡」と書いてあったり

「演歌」と書かれているところもあるのです!

 

楽曲を改めて聴いてみると

確かに「ど演歌」ではないですし

でもかといって前川清さんの歌唱は

このブログでも紹介しました

ムード歌謡の代表格のマヒナスターズや

松尾和子さんなどと違って

声量たっぷりの絶唱を聴かせてくれますし

こぶしやビブラートを駆使しています

 

一体どっちなんでしょう?

 

ジャンル分けなどどうでもよくなった

 

でも楽曲をじっくり聴いているうちに

クール・ファイブの魅力に

ひたすらひきこまれ

そのようなジャンル分けなど

どうでもよくなりました

 

演歌歌手の方も今では

石川さゆりさんはラップしたり

ジャンルを横断した試みをされていますし

もう自由でいいのだと思います

 

クール・ファイブの音楽的特徴

 

クール・ファイブの音楽的特徴は

まずは前述したような前川清さんの

圧倒的なボーカルの力!ですね

 

こぶしやビブラートもすごいのですが

圧倒的な声量で押すばかりでなく

柔らかく抑えて歌うところもあり

強弱をつけて歌い

表現力が高いです

 

この表現力の高さに関しては

私と同じくらいの世代の方に

ぜひ知っていただきたいのが

あのミスチル桜井和寿さんも

絶賛されているということ!

 

あとはサザンの桑田佳祐さんも

クール・ファイブの大ファンだそう

 

コーラスワークの美しさ

 

そのほかの魅力としては

コーラスワークですね

 

マヒナスターズもそうですし

ジャンルは変わりますが

オフコースなどコーラスが魅力的な

グループが昔はたくさんいましたね

 

クール・ファイブのコーラスですが

アアア~♪ルルル~♪パパパ~♪

といった言葉ではないコーラスもありますが

それだけではなく

たとえばこの曲などは違います

 


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I say good bye~♪なんていう

英語のコーラスが入るなんて

この手のジャンル、時代としては

ちょっとハイカラ(死語?)

なのではないでしょうか

 

目立つホーンセクション

 

あとは何といっても

クール・ファイブと言えば

ホーンセクション

派手ですごく目立ちますよね

ムード歌謡としても演歌としても

とても珍しいと思います

 

しかも歌メロ部分と同じくらい

印象的なメロディを奏でるので

イントロから心を鷲掴みにする

聴く人を引き付ける魅力があります

すごいです

 

内山田洋さんのギター

 

そのほかの音楽的魅力は

内山田洋さんのさまざまな

ギターの音色

1種類だけではなく

楽曲ごとにさまざまな

表情を見せてくれるので

ずっとクール・ファイブの曲を

聴いていても飽きることがありません

 

私が特に好きなのは

「そして、神戸」のギター

 


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正統的な演歌にはない音色が

何ともカッコいいですね!

 

その他さまざまな楽器を駆使

 

クール・ファイブの音楽で目立つのは

コーラス、ホーンセクション

ギターですがそのほかにも

ドラムやピアノなどが入り

実にさまざまな楽器の音色が

楽しめます

 

この点も好きですね

 

歌詞の魅力(例: 東京砂漠)

 

歌詞の面では特に

「東京砂漠」が好きですね

 

空が哭いている 煤け汚されて

人は優しさを どこに棄ててきたの

だけどわたしは好きよ この都会が

肩を寄せ合える あなた…あなたがいる

あなたの傍で あゝ暮らせるならば

つらくはないわ この東京砂漠

あなたがいれば あゝうつむかないで

歩いて行ける この東京砂漠

 

これは隣に誰が住んでいるのかも

よくわからない

人とのつながりが希薄な

都会を歌っているのだと思いますが

その希薄さを「砂漠」と比喩する

そのセンスがすばらしいです!

 

「東京砂漠」というタイトルだけで

どんな歌だろう?と思わせる

インパクトがあります

 

そしてSNSなどが発達して

気軽にいつでもどこでも繋がれても

対面でのコミュニケーションが減り

この曲がヒットしたころよりも

人間関係がさらに希薄になった現代でも

十分に心に刺さる歌詞だと思います

 


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結論: クール・ファイブは密度が濃い!

 

内山田洋とクール・ファイブの魅力は

一言でいえば「密度が濃い!」だと思います

 

前川清さんの迫力ある歌声から

バックコーラスから

印象的なホーンセクションや

ギターの音色など

どこをとっても魅力あふれる

抜かりのない音楽だと思います

 

前川清さんデビュー55周年!

 

メインボーカルを務め

現在はソロ歌手として活動を続ける

前川清さんはクール・ファイブの

デビューから数えて55周年を迎えました!

おめでとうございます!

 

 

その55周年を迎えた心境を

前川さんは「まさかここまで来れるとは…

と仰り、さらに「歌が天職と思ったのはいつ?」

と聞かれると「今でも思ってませんよ(笑)

(中略)他の仕事がないかと考えたけど

結局歌しかないなぁってことで今ここにいる

この精神で、よくここまで来たなぁと

自分でも思うよ(笑)」とのこと

(雑誌「カラオケファン」2023年2月号)

この発言には驚きました(笑)

あまりガツガツした欲がない方なんですね

 

過去の職場の上司に「もっとガツガツ

アグレッシブにやれ」などと言われましたが

そのような必要はないのですね

何だかホッとします

 

さてそんな前川さんの55周年記念曲は

さだまさしさん作曲の「昭和から」

昭和好きの私はこのタイトルを見ただけで

ピクッと反応してしまいましたが(笑)

団塊の世代への応援歌なのだそう

 


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美しいメロディーのいい曲ですねぇ

そして生きて来た昭和を回顧するだけでなく

未来への希望が込められているのが

とてもいいです

団塊の世代の方に優しく寄り添うような

そんな楽曲ですね

 

というわけで今回は55周年を迎えた

前川清さんが在籍していた

内山田洋とクール・ファイブについてでした