昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

没後10年!後追い世代から見た島倉千代子さんの魅力~可憐さと可愛らしさと生きざまと~

 

後追いファンから見た島倉千代子さんの魅力

 

前編のプロフィールからの続きです

 

shouwatorajirou.com

 

今度は後追いファンである私から見た

島倉千代子さんの魅力を書いていきます

 

(「からたち日記」のころ)

 

まず自分語りからさせていただきますと

私がお千代さんのファンになったきっかけは

先にファンだった演歌歌手・石川さゆりさんが

歌手になりたいと思ったきっかけが

お千代さんのコンサートを見に行って

魅了されたから、というものでした

 

そこでどんな方でどんな歌を歌っていた

お方なのだろうと興味を持ちまして

ベスト盤を聴いたのです

 

聴いてみたら学校時代にTVで流れていた

下の動画のCMを思い出し

「人生いろいろ」ってこの方の歌なのか!

と知らなかったお千代さんと

知っていた曲がそこでリンクしました

 


www.youtube.com

 

私と同世代の方なら見たことがあるはずです

 

そして少しずつお千代さんを知って

発見した魅力は、といいますと

 

➀キレイな高音のファルセット・柔らかな歌声

 

「泣き節」などと形容されていますが

私は高音部分を大きく張り上げず

ファルセットで処理する歌唱法に

「なんてキレイな歌声だろう!」と

聴き惚れてしまいました

 

特に印象に残ったのはこの曲の

ファルセットです

 


www.youtube.com

 

節回しやビブラートも

とても柔らかくて繊細な感じがします

演歌というと力強いこぶしを

イメージしますがこのような

優しい歌い方は初めて聴いたので

とても新鮮な感じがしました

 

私としては「泣き節」というより

「癒し節」という感じがします

 

ご本人は「私は演歌歌手じゃない」と

発言されているのですが

それはまた別の話

 

(自転車で買い物に来たお千代さん)

 

②歌・台詞から感じ取れる可憐さ

 

上の「からたち日記」もそうですが

有名な「東京だよおッ母さん」など

台詞がとても可愛らしくて可憐ですよね

 

この可憐で可愛らしい声の魅力に

私は胸がキュンとしてしまいました(笑)

 

そして台詞回しがとても上手いのです!

だから女優業もできたのだと思います

 

あとはYouTubeにはないのですが

若いころのインタビュー映像での受け答えが

とても上品で可愛らしくて可憐で

素顔のお千代さんもとてもステキなのです!

 

(ファンレターの返事を書くお千代さん)

 

③波乱万丈の生涯を知ると歌が違って聴こえる

 

これは専業作詞家と作曲家さんの作った歌を

歌う歌手としては非常に珍しいと思うのですが

お千代さんのいろいろあった人生を知ると

お千代さんの歌がお千代さん自身のことを

歌っているように聴こえてきて

すごく胸に刺さってくるのです

 

シンガーソングライターやバンドなど

自作自演型のアーティストですと

自分を投影した歌詞を書いた曲を歌う方が

結構いらっしゃると思うのですが

(例:加藤登紀子さん「難破船」)

別の方が作ったのに歌い手自身の歌に聴こえる

というのはお千代さん以外では

私が知る範囲では見当たらないですね

 

その典型的な例が「人生いろいろ」(1987年)ですね

 

死んでしまおうなんて

悩んだりしたわ

バラもコスモスたちも

枯れておしまいと

 

(中略)

 

自分ばかりを責めて

泣いてすごしたわ

(作詞:中山大三郎

 

それから「鳳仙花」(1981年)ですね

(作詞:吉岡治

 

歌い出しが

やっぱり器用に 生きられないね

という歌詞でこれもお千代さんの

人生と重なりますよね

結婚の失敗ですとか借金を背負わされたり

病に犯されたり…

 

現代は何かとストレスを抱えやすい社会で

心を病む人が増えています

 

www3.nhk.or.jp

 

このような時代だからこそ

お千代さんの歌は絶望した気持ちと

そこから立ち上がろうという心情を

歌っていて励まされるといいますか

生きる力が湧いてくるような

そんな気がするんですよね

お千代さんの人生を知れば知るほどに

 

こう思うのは私だけでしょうか?

 

(父と一緒に)

 

そしてもう一曲挙げると

「人生はショータイム」(1998年)でしょうか

(作詞:建石一)

 

バカだって いいじゃない

ドジったって そんなの いいじゃない

泣いて 泣いて 笑って 泣いて

笑って 笑って 泣いて 笑って

人生はショータイム ひとときかぎり

 

これは後期の楽曲ですから

酸いも甘いも知り尽くしたお千代さんが

山あり谷ありの人生を肯定的に

歌っている感じがしますね

 

④楽器も弾きこなせる!日本舞踊も作詞も!

 

お千代さんは実は楽器も弾けるのです!

少女時代に若旦那楽団で歌っていたころは

アコーディオンを弾いていました

 


www.youtube.com

 

あとはステージで披露したかどうかは

ファン歴の浅い私にはわからないのですが

ギターのお稽古を受けていたこともあり

さらには

 

(ギターのお稽古の様子)

 

ピアノを弾いていたこともありました

 

(家族を囲んでピアノを弾くお千代さん)

 

さらにステージでは日本舞踊を披露しましたし

自ら作詞を手掛けた楽曲もあります

 

youtu.be

 

お千代さんは芸達者なのです

 

独特の可憐な魅力と人の心を打つ歌声と

音楽に携わる人間として楽器も弾き

さわに日本舞踊まで習得して

スター歌手と呼ばれるのに相応しい要素を

すべて兼ね備えているのです

 

だからこそ半世紀以上にわたって

芸能界で活躍できたのだと思いますし

借金を抱えてもその多彩な芸が

お千代さんの身を助けてくれたのだと思います

 

というわけで後追い世代から見た

お千代さんの魅力を長々と

書いてきたわけですが

往年のファンの方に怒られない

内容になっているでしょうか

 

ちょっと心配ですが

最後にお千代さんのステージの

ダイジェスト映像を貼って

締めくくりたいと思います

 


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