昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

惨めな男の姿を描写した労働者目線の歌!RCサクセション「いい事ばかりはありゃしない」

 

今日6月9日はロックの日だぜベイベー!

だからよぉ、ロック・ソングを

ぶちかましてやるぜ!覚悟しろよ!

 

今回紹介するのは日本のキング・オブ・

ロックこと忌野清志郎さんが在籍していた

最高にクールでイカしてるバンド・

RCサクセションの「いい事ばかりは

ありゃしない」(1980年、アルバム

「PLEASE」収録曲)だぜ!

 


と、今日はロックな文章を書いてみようと

試みたのですが、何だか自分には

似合わないですし、ずっとこのノリで

書き続けると疲れそうですし

やはり自然体に自分らしく書くのが

いいかなと思いますので

ここからは通常通りの文体でいきます(笑)

 

ではどのような歌なのか

歌詞を見てみましょう

作詞・作曲ともに忌野清志郎さんです

 

歌詞を見てみる

 

いい事ばかりはありゃしない

きのうは白バイにつかまった

月光仮面が来ないのと

あの娘が電話かけてきた

金が欲しくて働いて 眠るだけ

 

いい事ばかりで笑ってりゃ

ウラメ ウラメで泣きっ面

かわいそうに あの娘にも逢えないし

手紙を書くような 柄じゃない

金が欲しくて働いて 眠るだけ

 

昔に比べりゃ 金も入るし

ちょっとは幸せそうに見えるのさ

だけど 忘れた頃にヘマをして

ついてないぜと 苦笑い

金が欲しくて働いて 眠るだけ

 

新宿駅のベンチでウトウト

吉祥寺あたりでゲロ吐いて

すっかり 酔いも醒めちまった

涙ぐんでも はじまらねぇ

金が欲しくて働いて 眠るだけ

 

終電車でこの町についた

背中まるめて 帰り道

何も変わっちゃいけない事に気がついて

坂の途中で立ち止まる

金が欲しくて働いて 眠るだけ

 

昔は清志郎さんが苦手だった

 

私は青春時代は洋楽ロックを

よく聴いていたのですが

日本のロックや清志郎さんは

長らく素通りしていました(笑)

 

清志郎さんに関しては

あの独特の声に苦手意識がありました

 

それにCMで黒木瞳さんが

清志郎さんの歌をピアノで弾きながら

歌い「変な歌」だなんて言うものだから

変な歌なんだなぁとそのまま素直に

受け取ってしまいました(笑)

 

ところが…

 

坂本冬美さんのファンになってから聴き始めた!

 

坂本冬美さんのファンになると

何と冬美さんは清志郎さんと細野晴臣さんと

HISというバンドを結成したことがあったと知り

(Hは細野、Iは忌野、Sは坂本)

さらに冬美さんの持ち歌でも

清志郎さんが作詞、細野さんが作曲した

楽曲がありまして、そこから

清志郎さんが気になり出して

聴くようになったのです

 

(HISのアルバム「日本の人」)

 

(HISの3人。なぜかセーラー服の坂本冬美さん)

表題の曲はカッコ悪い男を歌うのが新鮮だった!

 

日本のロックというと

私がリアルタイムで耳にしていたのは

主にビジュアル系で

その後2000年代初めに

パンク系のバンドが出始めて

そのあたりしか知らなかったのですが

清志郎さんの歌の世界は

カッコいいだけでなく

コミカルな味わいがあったり

毒もあったり、表題の曲では

何ともカッコ悪い男の姿を歌っていて

それまでに聴いたことのない

ジャパニーズロックで

ものすごく新鮮で、苦手だった

清志郎さんの歌声も大好きになりました

 

表題の曲「いい事ばかりはありゃしない」は

本当に惨めな男の姿をさらけ出していますよね(笑)

 

こんなロックソングもあるのかぁという

新鮮さを感じましたし

何度か聴いているうちにこの

カッコよくない男が哀れに思えたり

愛おしく感じられるようになりました

 

長時間労働していたときはこの曲に励まされた!

 

ブラック企業に勤めてほぼ毎日のように

長時間労働をしていた時代は

特にこの曲の最後のフレーズ

金が欲しくて働いて 眠るだけ」の部分に

励まされて何度も聴いていました

その頃は家にかえるのは、眠るためだけ

という感じでしたから(笑)

 

世の中には「励ましソング」なるものが

特にJ-POPにはたくさんあるかと

思いますが、私の場合は直接的な言葉で

励まされるよりも、今月紹介した

中森明菜さんの「難破船」や

清志郎さんのこの歌のように

後ろ向きだったり、暗かったりする方が

励まされるのですよね、不思議と

 

しかし清志郎さんは定職に就いたことがなかった!

 

清志郎さんはこの歌を私たち一般の

労働者と同じ目線に立って

作ってくれたのかな?

と思いながら聴いていて

確かにそれはそうみたいなのですが

清志郎さん自身は一度も定職に就いた

経験がなく、バイトも長続きしなかったようで

高校の頃からバンド以外のことは

やっだことがないそうです(笑)

 

でもそういうところもまた

面白かったりしますね(笑)

 

ただ「白バイにつかまった」は

本当にスピード違反で捕まったことが

あるようで、「月光仮面」とは

女性の生理のことだそうです

 

実際にスピード違反で捕まったとは

破天荒なロックスターらしい?

エピソードでしょうか?

 

と長々と文章を書いてしまいましたが

肝心の楽曲を聴いていただきましょう

 


www.youtube.com

 

ロックソングですがテンポは比較的

ゆったりとしていて、ホーンセクションが

印象的ですね

 

ロックが苦手な人にも比較的

聴きやすいのではないでしょうか?

 

そしてやはりサビの最後の

金が欲しくて働いて 眠るだけ」は

インパクトが残るようになってますね

 

私はこの曲をカラオケで歌うのですが

採点してもらったときに

「決めゼリフがキマっていますね」という

コメントをもらったことがあります

 

よほど気持ちがこもっていたのでしょう(笑)

 

というわけで今日はロックの日

ということで日本のキング・オブ・ロック

RCサクセションの曲を紹介しましたが

最後に清志郎さんのこの曲に関する

コメントを紹介して締めます

 

資本主義社会に生きてる人は

多かれ少なかれそうですよ、みんなね

金が物を言ってますから

 

と資本主義社会に物申す清志郎さん

さすがはロッカーですね!

 

ロックンロール!

 

参照:

雑誌「ROCKIN' ON JAPAN 特別号

忌野清志郎 1951-2009」