昭和寅次郎の昭和レトロブログ

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演歌歌手なのに完全にフォーク調なのが面白い!長山洋子さん「父さんの詩(うた)」+アルファ

 

6月16日は父の日!長山洋子さん「父さんの詩(うた)」

 

今日6月16日は父の日ですね!

父の日にちなみ、今日は父に関する歌を

紹介したいと思います

取り上げる歌は今年デビュー40周年を

迎えた演歌歌手の長山洋子さんの

「父さんの詩(うた)」(1998年)です!

 

 

いやぁ演歌は嫌いなんだよなぁ~

という方がたくさんいらっしゃることは

よくわかってます(笑)

 

でもこの曲は完全にフォーク調の

楽曲なのでちょっと聴いてみませんか?

 

それではまず歌詞から見て行きます

 

歌詞を見てみる

 

明日がいよいよ 最後ねと

冷たいビールを 父につぐ

あなたが失くした歳月と

心の山坂 知ってます

ごめんね父さん ご苦労さまと

贈る言葉は ありがとう

 

会話(ことば)が互いに 通じない

心を閉じては 荒れた日々

あなたの白髪と 引き換えに

大人になった 気がします

ごめんね父さん あの頃のこと

いまは素直に ありがとう

 

各駅停車に 乗り換えて

のんびり旅でも して欲しい

あなたの残した 花の種子

綺麗に娘が 咲かせます

元気で 父さん いついつまでも

贈る言葉は ありがとう

 

ありがとう 父さん

 

娘が年老いた父に向けて感謝する歌

 

これは娘が年老いた父に向けて

歌っていますね

 

ただそれ以外の解釈は

なかなか難しいですね…

 

明日がいよいよ 最後ね」とは

一体何が最後なのか?

 

あなたが失くした歳月」と

会話(ことば)が互いに 通じない」からは

父は認知症になって昔のことが

わからなかったりして

会話が成り立たないということでしょうか

 

でも父に素直に「ありがとう」と歌うのは

いいですね

 

あとは「あなたの白髪と 引き換えに

ですとか

 

あなたの残した 花の種子

綺麗に娘が 咲かせます

 

などいいフレーズが散りばめられていますね

 

自分の父と重ね合わせてしまう

 

私の父ももう白髪なので

自分の父と重ね合わせてしまいますね

 

ただ「のんびり旅でも して欲しい」は

叶えさせてあげられないのが

何とも悔しいですね

 

それは年金額が少なくて

いまだに週に何回か働いているからです

 

何だか高齢者の定義を70歳からに

しようという動きもあるようで

不憫に思えてきます

 

あとは「ごめんね」と「ありがとう」

という両方の気持ちがあるのは

この歌と同じですね

 

「ごめんね」と言いたいのは

結婚できなかったことと

孫の顔を見せてあげられなかったこと

これに尽きますね…

 

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです…

 

「ありがとう」と感謝したいことは

いろいろありますが

口で直接「ありがとう」とは

何だか照れくさくて言えないですね(笑)

 

楽曲を聴いてみる

 

それでは楽曲を聴いてみましょう

作詞が市川昭介さんで

作曲が吉岡治さんという

演歌ではおなじみの2人による

楽曲なのですが、これが聴いてみてビックリします!

 

 


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あれれ?イントロのアコースティックギター

音色からなんだかかぐや姫みたいな

感じがします

 

長山さんの歌唱も全然こぶしが

回っていないですし

長山さんがお得意の三味線も聞こえてきません

 

これは完全にフォークですよ!

こんな曲があるんですね

1970年代の曲みたいです

 

(私の住む地方はいまだに梅雨入りしていませんが、もう傘の出番がきています

それは日傘です(笑)暑いですからねぇ)

 

長山洋子さんについてちょこっと紹介

 

長山洋子さんは演歌歌手として

長らく活躍されていますが

実はもともとはアイドルでした

 

1984年にデビューしてときは16歳で

「演歌はまだ早い!」と

アイドル路線で10年間活動します

 

news.1242.com

 

そしてデビュー10年目にようやく

演歌歌手に転向します

 

ここから父から買ってもらったという

三味線の腕を披露することができました

 

そして現在まで30年間

演歌歌手として活動しています

 

ということはつまり?

 

今年でデビュー40周年!

 

アイドルとして10年間

演歌歌手として30年間で

併せて40年間!

 

そう、今年でデビュー40周年なのです

 

長山さんはアイドル時代をまったく

封印してしまったわけではなく

昨年の「年忘れにっぽんの歌」や

BSの演歌番組ではアイドル時代の

ヒット曲「ヴィーナス」を披露しています

 

長山さんが着物を着ることなく

三味線を手にすることなく

歌う姿は初めてみたのですが

カッコよくてシビレちゃいました(笑)

 

ではその「ヴィーナス」を聴いていただきましょう

 


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いかにもな80年代ポップスという感じですね

これを現在でもカッコよく歌えるのですから

大したものです

 

演歌系の方はポップスも上手く歌える方が

多いですよね

坂本冬美さん然り

 

基礎ができているのでしょうか

 

(アイドル時代の長山洋子さん)

 

(もう1枚)

 

ヴィーナスについての長山さんのコメント

 

では最後にヒット曲「ヴィーナス」についての

長山さんのコメントを紹介します

 

次のシングルの候補曲としてそれまでに数曲

レコーディングしてきたんだけど

この曲を歌って「これしかない!」って思ったの

私の体の中のビートがドッと出た感じで

レコーディングの時間は本当に短かった

あらゆる意味で私のターニングポイントかな

だからヒットしてくれたときは

本当にうれしかった

 

 

私はアイドル時代の長山さんを

まったく知らなかったので

昨年末と今年TVで歌ってくれて

カッコいい曲を知ることができて

本当によかったです

 

長山さん、デビュー40周年おめでとうございます!

 

参照:

アルバム「New Yoko Times」ライナーノーツ