昭和寅次郎の昭和レトロブログ

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「帰省」を題材に人の残酷さと優しさを切り取った中島みゆきさん

 

毎年のお盆シーズン&年末年始にピッタリの曲

 

毎年のお盆シーズンと年末年始と

それに伴う帰省ラッシュ

 

そんな時期にピッタリな曲があります

中島みゆきさんの「帰省」という歌です

アルバム「短編集」(2000年)に収録されています

シングル曲はあの大ヒット曲「地上の星

が入っています

 

 

これが結構優しい静かな楽曲で歌詞にも

そのような要素があるのですが

結構毒もある歌なんです(笑)

 

歌詞を見てみる

 

それでは早速歌詞を見てみます

 

遠い国の客には笑われるけれど

押し合わなけりゃ街は  電車にも乗れない

まるで人のすべてが敵というように

肩を張り肘を張り 押しのけ合っていく

 

けれど年に2回 8月と1月

人ははにかんで道を譲る

故郷(ふるさと)からの帰り

束の間 人を信じたら

もう半年がんばれる

 

機械たちを相手に言葉は要らない

決まりきった身ぶりで街は流れてゆく

人は多くなるほど 物に見えてくる

ころんだ人をよけて

交差点(スクランブル)を渡る

 

けれど年に2回 8月と1月

人は振り向いて足を止める

故郷(ふるさと)からの帰り

束の間 人を信じたら

もう半年がんばれる

 

(以下略)

 

人の多い都会の描写から人の残酷さが伝わる

 

出だしは東京の満員電車の光景を

冷ややかに描写していますね

まるで人のすべてが敵」とは

すごい表現ですが駆け込み乗車など

人を押しのけてでも早く電車に乗りたい!

という感じもありますし

人身事故などで電車が遅れると

「一体いつになったら動くんだ(怒)」と

駅員に突っかかったり

ときには胸ぐらをつかんでいた人もいたりします

 

満員電車内でも「押した」「押してない」で

いがみ合うオジサマたちもいらっしゃいますね

 

確かに「敵」のように人に接していることも

あるかもしれません

 

でもこれは「東京一極集中」を是正しようとしない

政府や自治体もいけないですし

ちょっとでも遅刻すると叱る

日本の企業文化のせいもありますよね

 

これを変えるにはどうしたらいいのでしょうね

 

「機械たちを相手に言葉は要らない」

の機械とは文字通りの機械(パソコン?)

なのか人のことを比喩しているのでしょうか

人は多くなるほど 物に見えてくる

の部分から「機械」とは人のことにも思えます

 

「ころんだ人をよけて

交差点(スクランブル)を渡る」からは

都会の人たちの他人への無関心が

描写されていますね

 

「帰省」をすることで生まれる感謝の気持ちを描写

 

そんな普段は残酷さも見せる都会の人たちも

「帰省」をして故郷に帰り

家族や知人と再会することで

人の温かさに触れて

また会社通いの日常から離れて

人間らしさといいますか

優しさを取り戻す様を描いていますね

 

この「日常」と「帰省」の2つの描写で

みゆきさんは人の持つ残酷さと優しさを

見事に描写している気がします

 

歌とは関係ない提言:お盆休みの習慣を見直す時期では?

 

さてここでは歌から話が変わりますが

2023年はお盆の帰省ラッシュ

台風が直撃します

 

newsdig.tbs.co.jp

 

この台風の接近に伴い

一斉に帰宅しようと新幹線が大混雑

何とも慌ただしいですよね

これでリフレッシュできるのでしょうか

 

もはや「温暖化」ではなく「沸騰化」

という話も出たことですし

今後もこのようなことは十分あり得ます

 

そこで私が提言したいのは

ゴールデンウィークも同じですが

みんなが同じ時期に休みを取る

そのような習慣を止めて

自分の好きな時期に休みが取れるようにする

ということです

 

でもそのときに家族や知人が休みじゃないと

帰っても一緒に過ごす時間が…

といった問題が起きてきます

やはり変えられないのでしょうか

やれやれ…

 

(2024年8月13日追記)

 

2024年もお盆休みに台風が直撃し

Uターンに影響するおそれが出ました

 

news.ntv.co.jp

 

やはりこれまでの伝統や習慣を

改めていく以外には

この気候変動に対応できないのでは

ないでしょうか

 

もうこれまでのことにこだわっては

いられないような気がします

 

帰省の時期をずらすですとか

どうにか検討できないのでしょうか

 

やはり変えるべきは「東京一極集中」か?

 

変えられるとしたら「東京一極集中」でしょうか

日本は会社も政治も東京に集中しがちです

これを何とかできないものでしょうか

アメリカなどは分散させていますよね

 

それはまぁとにかく

今年の夏の異常な暑さで甲子園のことが

議論されたりして日本は

今までの夏の過ごし方の変革を

求められていると思います

 

コロナ禍では「新しい生活様式」だなんて

ことが言われましたよね?

ならば「沸騰化」時代に合わせて

夏も「新しい生活様式」を模索すべきだと思います

 

日本は変えられるか

試されている気がします

 

中島みゆきさんが歌うように

みんなが優しさを取り戻せる

帰省がこれからもできますように…

 

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