昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

人生100年時代を予言?竹内まりやさん「人生の扉」

 

人生100年時代」に突入?

 

何年前からでしょうね

一昔前までは「人生80年」と言われていたのが

人生100年時代」と言われるようになり

近年はこの言葉をよく目にしますよね

 

きっかけは『LIFE SHIFT 100年時代の戦略』(2016年)

というイギリスの学者さんが書かれた本だそうです

こちらのサイトを参照)

 

実際に日本でも100歳以上の方が増えていて

昨年は初めて9万人を超えました

 

www.nikkei.com

書店に行くと「人生100年時代」を

どう生きるか?という趣旨の本や雑誌を

よく目にします

 

例えばこういった類いのものです

 

 

これは私の大ファンである女優の竹下景子さんが

表紙の雑誌なのですが

70代をいかに生き生きと充実した人生にするか

いろいろと書いてありますが勉強になります

竹下さんもステキです(笑)

 

竹内まりやさん「人生の扉」は人生100年時代を予言?

 

そんな人生100年時代を予言してる?

かのように思える曲があります

 

近年のシティポップブームの火付け役である

あの竹内まりやさんの「人生の扉」という曲です

2007年発売のアルバム「Denim」収録曲で

2008年発売のベストアルバム「Expressions」にも

収録されています

 

 

歌詞を見てみる

ではどこが人生100年時代を感じさせる曲か

歌詞を見てみましょう

 

春がまた来るたび ひとつ年を重ね

目に映る景色も 少しずつ変わるよ

陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く

気がつけば五十路を越えた私がいる

信じられない速さで

時が過ぎると 知ってしまったら

どんな小さなことも

覚えていたいと 心が言ったよ

I say it's fun to be 20

(20歳になるのが楽しいことよと私は言う)

You say it's  great to be 30

(あなたは30歳がすばらしいと言う)

And they say it's lovely to be 40

(みんなは40歳がステキだと言うわね)

But I feel it's nice to be 50

(でも50歳になるのがいいと思うわ)

 

満開の桜や 色づく山の紅葉

この先いったい何度見ることになるだろう

ひとつひとつ 人生の扉を開けては

感じるその重さ

ひとりひとり 愛する人たちのために

生きてゆきたいよ

I say it's fine to be 60

(60歳になるのがすばらしいと私は言う)

You say it's  alright to be 70

(あなたは70歳になっても大丈夫という)

And they say still good to be 80

(みんなは80歳でもまだ平気と言うわね)

But I'll maybe live over 90

(でもわたしは90歳を超えても生きると思う)

 

君のデニムの青が 褪せてゆくほど

味わいますように

長い旅路の果てに 輝く何かが

誰にでもあるさ

I say it's sad to get weak

(弱っていくのは悲しいわ)

You say it's hard to get older

(あなたは歳を取るのは大変だという)

And they say that life has no meaning

(みんなは(老いた?)人生なんて意味はないと言うけど)

But I still believe it's worth living

(私はまだ生きる価値があると信じてる)

But I still believe it's worth living

(私はまだ生きる価値があると信じてる)

 

※英語詞の和訳部分は素人の私の訳です(笑)

ヘタクソな訳でごめんなさいね

 

五十路を迎えた女性の心情を歌った曲

 

五十路を迎えた女性の心情ですね

50歳になると女性は老いを

意識し始めるのでしょうか

 

私がこれまでお仕事などで接してきた

50代の女性たちはみなさん

すごく年齢やお顔(ほうれい線?)を

気にされるんですよね

本気なのか、自虐的なのか

「私はもうオバサンだから」なんて仰ったり…

 

私の場合は30代ですが

20代のときは永遠に若者でいられるような

気がしたのですが30歳になってから

徐々に人は老いていく

人生には限りがあるということに気づき

1日1日を大切に過ごそうと思うようになり

行動もちょっと変わりましたね

 

「人生の扉」の主人公も私と似たような

五十路を迎えて時の流れの速さに気づき

「今この瞬間」を大切にしたい

そんな風に思っている感じがします

悲観的な考えはないですよね

 

しかし私の場合は50歳になったときに

この歌の女性のような心境に

なっていられる自信はありません(笑)

 

まぁまりやさんの場合は

旦那さんである山下達郎さんが

「女性は40歳から輝く」とラジオで

発言されていた方ですからね

 

しかし100年時代を喜ばしく思わない人が多数

 

しかしいまの世の中「人生100年時代」の本や

そういったテーマを扱う雑誌があふれているのに

人生100年は「うれしくない」と感じている方が

多数を占めているのです

 

www.businessinsider.jp

 

でもそう思う方が多いのはわかります

私も不安が多いです

いまの日本は将来に夢や希望を持てるような

そんな社会ではありませんからね

 

年金の支給開始年齢は引きあげられ

いまや70代でも働いている方は

約半数に上りますから

 

若い方はそういった状況を見て

自分たちは年金をもらえるのか

年老いたときに生きていけるのか

と不安に思っている方が多いと思います

 

たけしさんの達観したものの見方に脱帽

 

あのビートたけしさんは昨今の人生100年時代や

「老後の充実」を叫ぶメディアに疑問を呈しています

 

www.news-postseven.com

 

「夢のように輝かしい老後なんてない」

「老いるってことは、想像以上に残酷だ」

というたけしさんは昨今の風潮を

一歩引いたところで達観して見ていますね

さすがは一流の方ですね

 

メディアに煽られずにちょっと立ち止まって

「これは本当に信じていいものか」と

Critical thinkingを養うのはいいことですね

そうすると物事をメディアの言う価値観だけでなく

いろいろな角度から考察することができます

 

しかしたけしさんの境地に達するのは

難しいことですよね…

でもいろいろな人の意見や価値観に

触れてみることはとても大事だと思います

 

たけしさんのインタビューを読んで

私なりに思ったのは人生100時代も

「老いても輝く!」というのは

SNS時代ならではの「承認欲求」の

一つなのかな?ということです

 

たけしさんは何も「惨めな老後を生きろ」

とは言っていません

周りからの視線や評価を気にせずに

「自分が満足いくかどうかが大事」

最後に仰っています

 

たけしさん自身最近になってピアノを始めた

と発言されていますね

 

最近このブログで取り上げた橋幸夫さんも

78歳になってから大学に入学し

書画を勉強し始めました

 

要は自分の生きたい人生を追求せよ

ということなのでしょうね

 

「人生の扉」に込められたメッセージとは?

 

では話を「人生の扉」に戻しますが

この曲が発売された当時はまだ

人生100年時代とは言われていませんでした

 

私がこの曲から感じ取ったことは

「老い」や「歳を取ること」は不安だけれども

高齢でも高齢なりの人生があって

それぞれの年代を楽しんで人生を歩めば

年老いたときに色褪せたデニムのように

独特の「アジ」が出て高齢なりに

輝けるはずよ!というようなことです

 

みなさんはどのように感じますか?

 

それにしても竹内まりやさん

時代を先取りしているような感じがして

ちょっと恐ろしいくらいですね(笑)

さすがは一流のシンガーソングライターです

 

では最後に楽曲の動画を貼って締めたいと思います

 

 


www.youtube.com

 

 

 

 

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