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絶望しながらも前を向いて強く生き抜く百恵さんの姿に心打たれる!TVドラマ「赤い衝撃」感想

 

赤いシリーズ第4弾「赤い衝撃」感想

 

BS=TBSで放送されていた我が愛しの

アイドル・山口百恵さん出演のTVドラマ

赤い衝撃」(1976~77年)を見ました

 

以下、早速感想を書いていきます

 



おおまかなストーリー

 

実業家の大山(中条静夫)の娘・友子

山口百恵)は短距離走をやっている

17歳の高校生で、ある朝ランニングを

しているとある青年(三浦友和)に会い

より速いタイムを出せるスタートの

切り方を教わり、その場で青年に心魅かれる

 

友子は青年のアドバイスの甲斐もあって

その日の大会で優勝した

 

その夜の料亭でのお祝いが終わった後のこと

大山を狙っている暴力団員の矢野が

猟銃を向けて構えており、大山の警護を

担当している新田(田村高廣)とその息子

も銃を構え、3人同時に発砲すると

弾丸は大山ではなく娘の友子の背中に当たり

友子はすぐに病院に運び込まれた

 

友子は一命はとりとめたものの

手術で摘出された弾丸は新田の息子で

朝に友子にアドバイスをした秀夫の

放ったもので、ともに魅かれ合った

秀夫はショックを受ける

 

友子の負傷の具合は神経の損傷させ

一生下半身麻痺の状態で

それを知った友子の家族はショックを受ける

 

走ることを生きがいにしている友子本人には

絶対に知られないようにするものの

友子の父が秀夫を刑事告訴したことで

友子も真実を知るところとなり

恋心を抱いていた秀夫を憎むようになる


しかし秀夫も友子を麻痺させてしまったことで

苦しんでいることと責任感から

友子の足を一生かけても一緒に治したいと

告げると2人は意気投合して恋仲かつ

一緒にトレーニング励むコーチと

選手のような関係になった

 

秀夫も裁判で無事に無罪となり

2人の関係は良好に進むと思われたが

2人で同棲したアパートで友子が

ボヤ騒ぎを起こしたり

秀夫は実の父親が友子の父親の大山で

あることを知ると1人で九州に働きに出たり

友子の実の父親が大山でないと知り

またよりを戻したりと

2人の関係は二転三転した

 

友子の身体の状態も一進一退だった

アメリカから帰国した江崎(宇津井健)の

手術により一時は車椅子バスケ

チームに参加し少し歩けるようになったが

再度悪化し、再び江崎がアメリカで学んだ

手術で再び動けるようになり

また走れるようになろうと陸上の

レーニングを受けるようになる

 

その一方、友子の父・大山は悪徳実業家で

さまざまな人々から憎まれており

秀夫と父の雄作は大山を逮捕しようと

その機会を伺い、また大山の命を狙う者もいた

 

友子と秀夫は無事に結ばれるのか

友子の身体は元に戻るのか

大山と周囲の人物の憎悪は

果たしてどのような結末を迎えるのか

 

 

(百恵さんが友和さんの銃弾に当たってしまうシーン)

ドラマの感想

➀百恵さんと一緒に笑ったり泣いたり…

 

このドラマも「赤い運命」と同様に

悲劇が次々と起きるので

百恵さんが悲しんでいるときは

こちらも泣いてしまったり

百恵さんが嬉しそうに笑顔のときは

こちらも嬉しくなったり

百恵さんに感情移入をしてしまって

完全にファン目線で見てしまいました(笑)

 

「赤い運命」ほどはつらい気持ちには

なりませんでしたが、「赤い衝撃」も

なかなかずっしりとしたドラマでした

 

②百恵さんと友和さんの息の合ったコンビぶり!

 

恋仲になる百恵さんと友和さんが

息の合ったコンビぶりを見せていて

ラブシーンにはドキドキして

周囲に交際や結婚を反対されるのには

「2人を幸せにしてあげて!」と

思わず応援してしまいました(笑)

 

身体障害者の大変さを思い知らされた

 

車椅子での生活を余儀なくされる

百恵さんを見て、身体障害者の方の

大変さを思い知らされました

 

身体が自由にきかないことはもちろん

坂道を上るときに苦労している様子や

雨の日に傘を差しながら移動することの

苦労や電車の踏切で線路に車椅子の車輪が

引っかかってしまったりと

社会が障害者に優しくできていないなと

痛感させられました

 

50年近く前のドラマですが

この頃と比べてバリアフリー

どれくらい進んだのでしょうか

 

駅にエレベーターが設置されたりして

当時よりは進んだとは思いますが

どうなのでしょう

詳しく知りたくなりました

 

ちなみに私は雨の日に

車椅子の方が傘を差さずに

レインコートを着ているのを

見かけたことがあります

その方が両手が常に自由に使えて

いいなぁと思います

 

また身体障害者の心理面での苦しみも

描いているのがいいと思いました

 

身体が自由にきかないがために

人の助けを借りることが多く

そのことで「私は迷惑ばかりかけている

私なんて生きてたってしょうがない」と

百恵さんは自暴自棄になって

自殺をしようとしたりします

 

身体障害というのは身体だけでなく

心にもダメージを与えるものなのだ

ということが痛いほど伝わってきました

 

(車椅子に乗る百恵さんを押す友和さん。ステキな美男美女!)

 

 

④百恵さんから生きる力をもらえる

 

もう二度と走れないのではないか

ずっと寝たきりなのではないかと

何度も絶望しては友和さんに

励まされながらもう一度走ろうと

レーニングに励む百恵さんの姿からは

強く生き抜こうという気持ちにさせられ

力をたくさんもらえました

 

⑤百恵さんの通う高校の同級生の優しさに感激!

 

百恵さんは入院後は2か月学校を休みましたが

久しぶりに登校したときの学校仲間は

階段でみんなで百恵さんを車椅子ごと

持ち上げてくれたり、歓迎ぶりが

何とも優しくて泣きそうになりました

 

そして私の高校時代と違って

ギャルみたいな女の子がいなくて

いいなぁと羨ましくなってしまいました

きっとスクールカースト

なかったんだろうなぁと思います

いい時代ですね

 

車椅子バスケの難しさを初めて知った

 

以前はパラリンピックで何気なく

見ていた車椅子バスケ

実は難しい競技であることを知りました

 

百恵さんがトレーニングの一環として

車椅子バスケに取り組む姿を見た父親が

「こんな子どもみたいな遊びはやめろ」

と言うとすかさず友和さんが

「子どもの遊びかどうか、車椅子に座って

ボールをゴールに入れて見て下さい」と言い

父親がやってみるとボールがゴールに

何度やってもまったく届かないのです

 

パラリンピックの選手たちは

すごいアスリートなのだと

思い知らされました

 

⑦身体障害用の車があることに驚き!

 

百恵さんはお兄さんから車を

買ってもらい、免許も取得するのですが

それが身体障害者専用の車で

全部手で操縦する仕組みになっているのです!

これには驚きました

と同時に今まで知らなかったことが

恥ずかしいです(汗)

 

www2.nhk.or.jp

 

百恵さんの車の場合は

真赤なポルシェ~♪」と

歌っていただけに?赤い車でした

 

この世には知らないことが

多いですねぇ…

何かを知ろうとすればするほど

そのことを実感して謙虚になれます

 

特に昭和のことは知れば知るほど

リアルタイムで昭和を生きてきた方には

どう逆立ちしても敵わないと感じます

 

でもそれでも知りたい!という気持ちが

強くなります

 

といろいろ感想を書いてきましたが

たくさんの出来事が起こるドラマなので

もっともっと書きたいことが

あるのですが文字数の関係で

このあたりで失礼させていただきます