昭和寅次郎の昭和レトロブログ

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受験シーズン到来!昭和の受験生の悲哀を歌った高石ともやさん「受験生ブルース」

 

受験シーズン到来!昭和の受験生は…?

 

大学共通テストが始まり

いよいよ受験シーズン到来ですね!

 

最近は、というより私の世代くらいから

AO入試というのが増えて

普通の?入学試験で入らず

すでに進路が決まっている高校生も

多いかと思いますが

受験される方は頑張ってください!

 

ということで今回は受験にちなみ

昭和の受験生の悲哀を歌った

フォークソングを紹介します

高石ともやさんの「受験生ブルース

(1968年)です!

 

それではどのような歌か

早速見ていきましょう

 

歌詞を見てみる

 

おいで皆さん 聞いとくれ

ボクは悲しい受験生

砂をかむよな味気ない

ボクの話を聞いとくれ

 

朝は眠いのに起こされて

朝めし食べずに学校へ

一時間目が終わたら

無心に弁当たべるのよ

 

昼は悲しや公園へ

行けばアベックばっかりで

恋しちゃならない受験生

ヤケのヤンパチ石投げた

 

夜は悲しや受験生

テレビもたまには見たいもの

深夜映画もがまんして

ラジオ講座を聞いているよ

 

「今晩は英文法

テキストは58ページを開いてください

それではコガラシユウジロウ先生

お願いいたします」

 

テストが終われば友達に

ぜんぜんあかんと答えとき

相手に優越感を与えておいて

後でショックを与えるさ

 

母ちゃんも俺を激励する

一流の大学入らねば

私じゃ近所の皆様に

あわせる顔がないのよ

 

ひと夜ひと夜にひとみごろ

富士山麓にオウム

サインコサイン何になる

俺らにゃ俺らの夢がある

 

「アドリブを一発」

 

マージャン狂いの大学生

泥棒やってる大学生

八年も行ってる大学生

どこがいいのか大学生

 

「結論でございます」

 

大事な青春むだにして

紙切れ一枚に身をたくす

まるで河原の枯すすき

こんな受験生に誰がした

 

「フロクもついてるよ」

 

勉強ちっともしないで

こんな歌ばっかり歌ってるから

来年はきっと歌ってるだろ

予備校のブルースを

 

若い方のために用語解説

 

まずは若い方のために

現代では使われない言葉の

解説をします

 

まずは「アベック」ですが

これは「カップ」を意味します

まぁ野球の分野では

アベックホームラン」などと

使われていますが

 

現代では横文字といえば

英語ばかりですが

昭和はその他の言語も

使われていたのです

 

「デート」は「ランデブー」ですとか

「サボる」はフランス語の

サボタージュ」から来ていますし…

 

ドイツ語も使われていて

無職のことを「ルンペン」と言っていました

 

いつから英語一辺倒になったのでしょうね

 

昭和ならではの受験生の悲哀が愛おしい

 

昭和ならではの受験生の悩みが

現代から見ると何とも

可愛らしさすら感じます

 

我慢しなければならない娯楽が

TVだったり深夜映画だったり…

そして勉強のお供がラジオ講座(笑)

 

いやいや、笑ってはいけませんね

当時はスマホもなく娯楽が

とても少なかったのですから

当時の受験生にとっては

切実な悩みですよね

 

いまはスマホという誘惑があって

あれ1台で何でもできてしまい

勉強の教材のアプリだって

ありますよね?

 

教材のアプリで勉強しているつもりが

あの道具でゲームもSNSをついつい

やってしまうとかあるのでしょうか

 

私は子どもがいない独り者なので

現代の中高生などの実情を

まったくといっていいほど

知らないので何とも言えませんが

いまの受験生は大変そうだなと

勝手に想像しています

 

現代と変わらない点も

 

一方で、現代と変わらないであろう

ところもあります

それはテストの結果が悪かったと

友達に言っておいて

安心させるという件(笑)

これは私の世代も変わらなかったです

 

大学に夢を持てない歌の主人公

 

マージャン狂いの大学生

泥棒やってる大学生

八年も行ってる大学生

どこがいいのか大学生

 

の部分では大学生の過ごし方に

疑問を持っている主人公がいますね

 

マージャンとはいかにも昭和の

大学生という感じがしますが

泥棒っていったい…?

ちょっと気になります(笑)

 

私の場合は大学に入らないと

就職できそうにないから

という理由で大学を目指したので

入学後の大学生活のことを

考えたのは合格してからですね

 

まぁ確かに勉強しない人が

私の時代も大半だったように思いますが

大学とは文字通り「大人が学ぶ」

場所なので、勉強するも遊び呆けるのも

自分の責任で過ごせばいいと思います

 

ただ現代は就活に長い期間

時間を割かなければいけないので

就活に打ち込む学生さんが

最近は多いのでは?と想像します

 

なので平成や令和には

「受験生ブルース」の現代版として

「就活生ブルース」というような

ユニークな歌が出てくれば面白いですが

どうなのでしょうね

 

受験勉強は青春時代の無駄なことか?

 

紙切れ一枚に身をたくす

とありますが確かにそれで人生が

左右される学歴至上主義は

すなわち子どもに多額の教育費を

かけなければならなくなり

少子化の要因の1つになっていて

あまり好ましくないとは思いますが

受験生個人の観点から考えると

やりたいことを我慢して

必死に目標に向かって勉強することは

私の場合就職してからデスクワークをする

忍耐力が身についたなと感じています

 

将来役に立たない内容も

勉強しなくてはなりませんが

経験は決して無駄にはならないと思います

 

昭和は浪人生が多かった

 

歌の最後には

 

来年はきっと歌ってるだろ

予備校のブルースを

 

と浪人することをほのめかす

フレーズが出てきますが

昭和の時代には浪人生が

多くいました

 

昭和の映画やTVドラマを見ていると

浪人生が本当によく出てきます

 

下の記事によると

大手予備校K塾ではかつて

浪人生のための「入塾式」なるものが

行われていたのだそうです

記事の写真にはビックリしてしまいます!

 

www.jiji.com

 

しかし現代は先日行われた共通テストでも

浪人生の数は減っているようです

 

mainichi.jp

 

記事によると浪人生減少の要因は

少子化だけでなく定員の増加

さらには経済的に余裕のある家庭が減り

志望校への入学にはこだわらず

合格した大学へ進学する受験生が

増えていることもあるそうです

 

いまの時代は家計のやりくりが

本当に大変でしょうからね

 

楽曲を聴いてみる

 

それでは遅ればせながら

楽曲を聴いてみましょう

 


www.youtube.com

 

カントリーっぽい曲調が

何とも牧歌的で味わい深いですね

 

この曲は当時ヒットしたらしいのですが

それはあくまでもフォークファンの

間だけでのヒットであって

フォークが大衆に受け入れられたのは

吉田拓郎さんが登場してからなので

昨年の訃報は扱いが小さかったですね(泣)

悲しいですが(泣)

 

mainichi.jp

 

しかしこうして歌詞を見て

楽曲を改めて聴いてみると

時代は随分と変わったなぁと

感じさせられますね

 

昭和には時代を切り取った

歌が数多く作られていて

「そんな時代もあったのかぁ」と

昭和という時代を知るうえでは

格好の題材ですね

 

今年の「昭和100年」を意識して

こんな時代もあったのですよ~

ということをお伝えするために書きました

 

読んでくださった方

ありがとうございました

 

 

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