昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

とにかく元気に動き回る!昭和の腕白小僧たちを生き生きと活写!子ども映画④「風の中の子供」

 

子ども映画第4弾は子ども映画で有名な清水宏監督作品!

 

前回の成瀬巳喜男監督作品「まごころ」

に続く子ども映画第4弾は子ども映画を

数多く作った清水宏監督の映画

風の中の子供(1937年)です!

 

 

上は公開当時のポスターですが

すごい縦に長いですね(笑)

 

でも独特のタッチの絵が

味があっていいです

 

前回の「まごころ」は女の子が中心の

映画でしたが今回は男の子です

 

それではストーリーから

 

おおまかなストーリー

 

善太と三平の兄弟は近所の子どもたちと

いろいろなところで遊ぶ腕白な子ども

 

ある日近所の子どもから自分たちの父親が

会社をクビになり、警察に連れていかれる

と言われる

 

父親が大好きな2人には信じられない

ことだったが本当に父親はクビになり

気落ちしながら会社を後にする

 

子どもたちは「お父さんは大きな会社を

作るんだ」と勝手に思い込み

近所の子どもたちにも吹聴する

 

父親は私文書偽造の嫌疑をかけられ

本当に警察に連れていかれ

子どもたちは兄と母親は働くことになり

まだ幼い三平は叔父の家に預けられることに

 

父親の嫌疑は果たして晴れるのか

そしてバラバラになった家族は

再び一緒になれるのか

 

映画の感想

➀とにかく元気に動き回る子どもたちが印象に残る

 

この映画は自然がいっぱいの場所を

子どもたちが元気に動き回る姿が

とにかく印象に残ります

 

走り回ったり、川で遊んだり

木に登ったり、相撲をとったり

河童がいると言われている川に

行っちゃだめと言われたのに行ったり

たらいに乗って川を下ったり…

と川に流されそうな少々危ない遊びも

ありますがとにかく自然と戯れます

 

家のなかでもエネルギーを持て余しているのか

チャンバラごっこのようなことや

かくれんぼや「オリンピックごっこ

という水泳の実況と選手の泳ぎを真似する

遊びもやったりします

(当時はまだTVがありませんから

ラジオ放送を聞いていたのでしょうね)

 

このような子どもたちが

いまではいなくなってしまった?

昭和ならではの腕白小僧というのでしょうか

 

ちなみにロケ地は伊豆と

神奈川県秦野市だそうです

 

神奈川県なら松竹の撮影所から

近いから選んだのでしょうか

 

②父親のつらい出来事があっても子どもたちが明るくしている!

 

父親が私文書偽造の嫌疑をかけられ

警察に連れていかれるという

つらい出来事がおこりますが

子どもたちは「お父さんは今度

大きな会社を作るんだ」と信じて

元気いっぱいな姿は変わらず

映画が暗いトーンになることがなく

明るさを失いません

 

③子どもたちのお父さん愛にグッとくる

 

お父さんが会社をクビになり

警察に連れていかれても

お父さんの無実を信じており

お父さんの帰りをずっと待っている

その姿が何とも健気で

見ているこちらはグッときてしまいます

 

以前紹介した小津安二郎監督の

「大人の見る絵本 生まれてはみたけれど」は

同じ腕白小僧を主人公に据えた

物語であってもビターな味わいがありましたが

この清水監督の作品は

とにかく明るくて、見ていると

子どもたちから元気をもらえそうな

そんな気すらしてきます

 

その他余談

➀この映画を見て思い出した映画

 

私はこの映画を見てある映画を思い出しました

それは宮崎駿監督の「となりのトトロ

(1988年)です

 

あの映画も昭和が舞台で

メイとさつきが思い切り遊んだり

はしゃいでいますよね?

 

昭和の時代は子どもたちが

好奇心の赴くまま思いっきり

遊べる環境があったのだと思います

 

翻っていまは?

 

②子どもたちが窮屈な思いをしていないか?

 

いまは子どもたちが公園で

キャッキャ言いながら遊んだだけで

「子どもの声がうるさい」と

クレームをつける大人がいたりして

思い切り遊べる環境が少なくなり

子どもたちは窮屈な思いをしてはいないでしょうか?

 

③子どもを持つ親にとっても窮屈な世の中

 

最近では働くママさんが

子どもが熱を出したりして急遽

会社を休むと周囲の社員の業務負担が増え

「子持ち様」とSNSで批判される

そんな風潮が広がっています

 

newsdig.tbs.co.jp

 

業務負担が増えて仕事が大変になった不満を

お母様にぶつけるとは何とも心が狭いと

思いますし、誰かが休むとほかの人に

しわ寄せがいく体制になっている

職場環境に問題があるのではないでしょうか

 

不満をぶつける対象が間違っていると思います

 

このような風潮が広がっていくと

子どもを持つことをますますためらい

さらに少子化を加速させることに

なりはしないかと危惧しています

 

④子どもは社会全体で育てていくもの

 

子どもは子を持つ家庭内だけで育てる

または育つものではありません

 

保育園や学校、近所の人などとの

つながりも大事な子育てで

そういった家庭外の人との関わりで

いたずらを注意されたりして

「あ、こういうことはいけないんだな」と

思ったりすることでも成長します

 

文科省のページにも載っていますよ

 

www.mext.go.jp

 

上のページに載っている

子どもを育てることは未来の日本を支える

人材を育てることです

社会の一人一人、みんなが主役なのです

という意識を現代人は持っていない

または忘れてしまってはいないでしょうか?

 

私たちはもう一度この原点に立ち返り

どうしたら子どもを生き生きと

育てられるか、その環境づくりや

制度設計など、親御さんだけでなく

個人個人、企業などが知恵を出し合って

協力し合える社会づくりを

目指すべきときではないでしょうか

 

と映画「風の中の子供」を見ながら

こんなことまで考えてしまいました(笑)

 

映画で子どもたちが思い切り遊ぶ様子を見て

何だか羨ましくなってしまったのですよねぇ…

 

いまほどではありませんが

私もそこまで思い切り遊べませんでした

 

というわけで子ども映画シリーズ

ここまで4本の子ども映画を紹介してきました

 

 

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さて次回はどうなるでしょうか

 

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