- 倍速視聴やイントロなしの「タイパ」志向に思うこと
- コンテンツが世の中に溢れすぎている
- プリプリ「Diamonds」が教えてくれるもの
- サビは映画やTVドラマにも通じる内容
- さらに昔にさかのぼると…
- 便利さとワクワク感の両立は不可能?
倍速視聴やイントロなしの「タイパ」志向に思うこと
今年に入ってから「タイパ」なる言葉を
よく目にするようになりました
タイムパフォーマンス=時間効率
という意味だそうで映画を倍速で見て
会話のないシーンを飛ばしたり
イントロがなくいきなり歌から始まる
楽曲が増えているのだそうです
そのような倍速で映画を見る人たちや
長いイントロに耐えられない人たちは
友だちの会話についていきたいから
すぐに心をつかむメロディに
たどりつかないと楽曲がスキップされてしまう
という事情があるようです
井筒監督などは倍速で映画を見る人たちを
バッサリと批判しています
確かに倍速で小津安二郎監督の映画を見たら
「小津調」という独独のリズムが味わえません
長いイントロに耐えられなければ
イントロから心を鷲掴みにする楽曲の
すごさがわからなくなります
例えばこの曲
海外の曲なら
「今の若者は」と批判する気持ちはすごくわかります
友だちに合わせて映画を見るだなんて
じゃあ自分の人生は?もっと自分の人生を
大切に生きた方がいいのでは?と思いますし
それだけで「今の若者は」と若者批判をする
ことは簡単ですが、ほかの側面から「タイパ」
を考えてみると安易に若者だけを
責められるだろうか?という気がします
私は一連の報道を目にして若い人たちは
「可哀想」といいますか
とでも言えるなぁと思いました
コンテンツが世の中に溢れすぎている
映画館でしか映画を見ることができなかった
そんな時代からやがてビデオやDVDが登場し
家庭でも映画を見られるようになり
音楽の方はレコードからCDへ移行した
ところまでは1つ1つの作品をお店に買いに行き
ジャケットも含めて味わえていたと思いますが
配信サービスにある楽曲数や映画、ドラマの量は
とてつもなく多くて圧倒されてしまいそうです
これでは1つ1つの作品にありがたみが
感じられなくなるような気がします
この「ありがたみ」を感じられずに育っている
というのが私が「若い人は可哀想」と思う理由です
要は大人や時代の変化が「タイパ」重視の若者を生み出した
とも言えるのではないでしょうか
プリプリ「Diamonds」が教えてくれるもの
昭和末期にデビューし
平成初期まで活躍したガールズバンド
「PRINCESS PRINCESS」の大ヒット曲
「Diamonds」(1989年)は一つ一つの
作品の大切さやありがたさを教えてくれます
特に次のフレーズです
針がおりる瞬間の胸の鼓動焼きつけろ
それは素敵なコレクション
もっともっと並べたい
眠たくっても 嫌われても
年をとっても やめられない
「針」とはレコードプレイヤーの針ですね
私はこのレコードに針を落とす瞬間の
胸の鼓動を味わったことがありません(泣)
レコードは集めているのですが
プレイヤーを持っていなくて
この曲を聴くたびに昭和世代の方が
羨ましくなります
え?プレイヤーを買えって?
それが置き場所などの問題で悩んでおり
まだ買えずにいるのです(泣)
話が個人的なことになってしまいましたが
レコードやCDの時代までは
曲をかけるときのドキドキ感が
あったと思いますがいまはクリック一つで
膨大な量の楽曲に簡単にアクセスできます
若い方はプリプリが歌う胸の鼓動
味わってみたいでしょうか
サビは映画やTVドラマにも通じる内容
プリプリの「Diamonds」のサビの部分は
音楽だけでなく映画やTVドラマ作品
にも通じることを歌っていると思います
ダイアモンドだね AH AH いくつかの場面
AH AH うまく言えないけれど宝物だよ
あの時感じた AH AH 予感は本物
AH 今 私を動かしてる そんな気持ち
何か青春時代など昔に聴いた音楽を
ふと耳にすると一気にその時代の
思い出や光景が思い浮かぶ瞬間って
ありますよね?
映画も同様に感動した作品のシーンが
ふと蘇って心が震えるような感覚になったり
そんなこともありますよね
それらの作品は人によってそれぞれで
その人の人生を形作っているもので
その人を支えてくれる「宝物」だと
そんなことを歌っているように
私には思えます
私はこれまで出会ってきて感激した音楽や
映画作品の思い出を宝物のように
大切に生きていきたいと思いますし
これからも新しい宝物との出会いを
楽しみに生きていきたいと思います
さらに昔にさかのぼると…
平成の時代に「Always 3丁目の夕日」
という昭和30年代を舞台にした
映画がありましたよね
あの映画のなかでTVが家にやってくると
みんなが感激してその場で集まって
TVの鑑賞会がはじまります
山田太一さんが脚本を手掛け
あおい輝彦さんが主演したTVドラマ
「兄弟」(1969年)ではあおい輝彦さんが
LPレコードを買ってきて試聴会が始まり
それをプレイヤーにかけてあおい輝彦さんが
「どうだ!これがステレオだぞ!」と
目をキラキラさせながらみんなに聴かせる
そんなシーンがありました
昭和をほんの数年しか生きられず
このような体験ができなかった私は
体験してみたかったなぁと
昭和の時代に思いを馳せます
便利さとワクワク感の両立は不可能?
しかしここまで書いてきたような
昭和の時代の1つの作品をワクワクしながら
楽しむ醍醐味と現代の便利さは
両立はできないものでしょうか?
まぁもう昔には戻れないので難しいとは
思います
でも個人個人がスマホやPCの使用時間に
制限をかけるなど工夫すれば
少しは両立に近づけるのでは?
という気もします
この問題に関しては私もこれ!
という妙案はまだ浮かびません
これからの課題ですね
でもやはり現代はコンテンツが溢れすぎ
便利すぎて余裕のない時代になっている
1つ1つの作品のありがたみが感じられなくなっている
それだけは確かだと思います
それでは最後にプリプリの「Diamonds」
の動画を貼って今回は締めくくります
ちなみにこの曲は1989年でいちばん売れた
年間No.1ソング、つまり平成最初のNo.1
ということになります
イントロからもうキラキラしていて
それこそダイアモンドのような
輝きを持った曲だと思います
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