昭和寅次郎の昭和レトロブログ

昭和を知らない世代による昭和レトロ、昭和芸能のブログです!

3.11に聴きたい復興ソング!石川さゆりさん「石巻復興節」

 

元気が出る石川さゆりさん「石巻復興節」

 

東日本大震災から13年

という歳月が経ちます

あの日の出来事、TVが伝えた映像は

今でも目に焼き付いています

 

私は被災者ではありませんので

偉そうなことは書けませんが

あの日のことを風化させないよう

また被災者の方を元気づけようと

歌にしてくださった方がいますので

今回はその歌を紹介します

 

その歌とは演歌歌手の石川さゆりさんと

ロックバンド・くるり岸田繁さんが

コラボレーションした復興ソング

石巻復興節」です

 

石川さゆりさんがさまざまな

アーティストに自ら声をかけ

コラボするシリーズのアルバム

「X-Cross-」の第一弾(2012年)に

収録されています

 

 

くるりの方も同年にこの曲を

チャリティー・シングルとして

発売しました

 

歌詞を見てみる

 

それでは「石巻復興節」の

歌詞(一部)を見てみましょう

 

若さあふれる元気者

仮設団地の見守り隊

ひとりでいないで集うこと

やっぺす石巻 ここにあり

 

仮設団地に集まれば

始めまして今日からは

ここから皆で声合わせ

やっぺす石巻 始めましょ

 

みんなで作ったこの歌を

みんなで楽しく歌いましょう

楽しく歌えば元気だよ

やっぺす石巻 ここにあり

 

(中略)

 

日和山から見下ろせば

空のみんなと見下ろせば

津波押し寄せ 悲しめば

やっぺす石巻 がんばっちゃ

 

おだずなよ 負けでらいね

天災だからとへたばらず

遊びにおいでよ石巻

希望の光とともにあれ

 

渡り鳥さえ一羽じゃないよ

これが俺らのこころの支え

ボランティアさんありがとう

やっぺす石巻 取り戻そう

 

という内容なのですが

作詞は何と石巻のみなさん(!)と

岸田繁さんとSayuri石川さゆりさん)

とクレジットされております!

 

石巻で暮らす人々の言葉を

さゆりさんと岸田さんが紡ぎ

それらの言葉に岸田さんが

節をつけて完成したのだそう

 

いやぁいいですね!

被災者の方との共同作業!

夢のような企画です!

 

歌詞の内容に話題を移しますと

「やっぺす」というのは

石巻の方言で「一緒にやりましょう」

という意味だそうです

 

www.yappesu.jp

 

震災と津波で町は

大変なことになってしまったけれど

みんなで力を合わせれば大丈夫!

といった前向きさに満ちているのが

とてもいいですね

 

そして歌詞の最後には

ボランティアの方々への

感謝の気持ちが書かれています

この部分を読むと

私はなぜか泣きそうになってしまいます

 

あとは歌詞全体を読むと

石巻の方々の言葉がもとになっているので

生きた言葉といいますか

説得力のある歌詞になっている

そんな感じがします

 

楽曲を聴いてみる

 

では「石巻復興節」を

聴いてみましょう

 


www.youtube.com

 

行進曲のようなイントロから

一気に音頭の雰囲気へ

和太鼓が使われているのが

和風でとてもいいですし

ソ~レ!という掛け声は

聴いているだけで

元気が湧いてきます

 

あれから12年経っても復興はまだまだ

 

新聞記事やネットニュースを見ると

12年経ったいまでも復興は

インフラ整備などに関しては

進んだようです

 

www.asahi.com

 

しかしまだ地元に帰れない

帰宅困難地域の方もいれば

震災というより「人災」と言える

原発事故に関しては

処理水の海洋放出をめぐって

地元漁民が風評被害をおそれ

国の方針に反発しています

 

www.yomiuri.co.jp

 

近隣国の韓国や中国も

この汚処理水問題に反発したり

動向を注視しているようです

 

原発廃炉まで時間がかかるため

この問題をめぐっての争いは当分

続くことになるでしょう

 

あの日のことは風化している?

 

12年経ったいま

あの日のことは人々の間で

風化しているでしょうか

 

正直に言いますと

私自身のなかでは風化していない

と胸を張って言いたいところですが

「常に忘れずにいる」

ということはできていません

(ごめんなさい)

日常に忙殺されたりですとか

コロナが流行したり

戦争が起こったり

いつも震災に思いを巡らす

ということはちょっと

難しいですね…

 

しかし日本は災害列島で

さまざまな地域で毎年必ず

どこかで地震が発生しますし

職場でも防災訓練があり

そういったときに

あの日のことを思い出します

 

またあのときを境に

電気製品だけに頼らないよう

乾電池式の石油ストーブや

水や災害用の食料などは

常に家に置いてあります

でもまだ震災への備えは不十分では?

と毎年3月11日になると

あれこれ反省するのですが

万全な備えはできていない状況です(汗)

 

しかし政治家の方々の中には

もう他人事のようになっている

そのような方もいるのでは?

という気がしています

 

そう思ったきっかけは

東京オリンピックですね

 

招致の際には

「震災からの復興を世界に

アピールする」という大義名分が

掲げられていました

 

しかし新型コロナ流行中にも関わらず

強硬開催した際は

「人類がコロナに打ち勝った証」を示す

というフレーズに置き換わり

「震災からの復興」はどこかへ消え

2030年に開催するかどうかが

注目されている札幌での冬季五輪は

大義名分が聞こえてきません

 

これは震災が利用されたとしか

言いようがないのでは?と思います

 

政治家の方々がただただ開催したくて

また開催すると政治家の方には

何かメリットやら「おいしいこと」

があるから開催したい

という思惑が見えてくるようで

被災地の方の苦しみや復興など

もうどうでもいい他人事なのでは?

という疑念が沸き起こります

 

結論:復興ソングはあの日を忘れないために必要

 

以上政治家さんの間では

風化しつつあるのでは?

という疑念から復興ソングは

あの日を忘れないためにも

必要なものではないか?

という気がしています

 

さまざまなアーティストが

復興ソングを作ったようですが

私が取り上げた「石巻復興節」も含め

そうした歌は語り継いでいくために

とてもいいものだと思います

 

歌に限らずですが

なにか「作品」として形に残すことは

すばらしい取り組みだと思います

歌を例にとれば

歌はとても身近な存在ですし

後世の方にも伝えやすいと思います

 

と長々と書いてきましたが

大震災のことを語り継ぐために

音楽という形で残すきっかけを

作ってくださった石川さゆりさんや

被災者である石巻の人々の

「生の声」「生きた声」を

歌の形にまとめてくださった

さゆりさんやくるり岸田繁さんに

感謝申し上げます

 

どうもありがとう!やっぺす日本!

 

 

[rakuten:surugaya-a-too:219480148:detail]

 

 

X -Cross-

X -Cross-

Amazon

 

 

石巻復興節

石巻復興節

  • provided courtesy of iTunes

 

Transcend

Transcend

Amazon